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関西発ニュース



 

 近畿総通局―ブロードバンド普及状況を発表! 2012.12.20

 
 総務省近畿総合通信局(野津正明局長)は20日、近畿管内のブロードバンド普及状況(平成24年9月末)を取りまとめて公表した。それによると、ブロードバンドサービスの契約数は824万3470件となり、前四半期からは76万4521件増加、世帯普及率は今回はじめて9割を超えた。

 各サービスの内訳は、FTTHの契約数は434万1954件となり、前四半期からは4万9137件増加。世帯普及率は48・2%となり、全国平均(42・8%)を5・4ポイント上回った。
 ブロック別の普及率では、近畿が前四半期に続き全国1位。都道府県別では滋賀県と京都府がそれぞれ58・1%と54・0%で、前四半期に続き1位と2位という結果になった。
 また、その他のアクセスサービスでは、CATVの契約数は前四半期から0・6%(7452件)増加し、125万7181件。BWAは同27・9%(13万3787件)増加し、61万4098件。3・9世代携帯電話パケット通信は同100・9%(61万4488件)増加し、122万3419件と急速に普及した。その一方で、DSLは同4・8%(4万343件)減少するなど、他のサービスへの移行に伴う減少が続いている。
 

 全自無連と近自無協―『デジタル推進シンポジウム in 大阪』を開催! 2012.12.18

 
 全国自動車無線連合会と近畿自動車無線協会は18日、タクシー無線のデジタル化を推進するため、『デジタル推進シンポジウム in 大阪』を大阪市内のホテルで開催した。会場横には、個別相談に対応すための『デジタル化相談道場』も併設されるなど、2016年の完全移行に向け、業界団体も本格始動した。
 冒頭、坂本克己(近畿自動車無線協会)会長は、「デジタルタクシー無線が世界で初めて導入されたのは2003年12月のことで、現在では全国タクシー無線の約10万局がデジタル化されている。タクシー無線のデジタル化は、無線配車の高度化や経営の効率化、お客様サービスの向上に繋がるなど、地域公共交通の経営戦略ツールとしても欠かせないものになっており、地域経済の活性化に繋がるものとしても期待されている。完全移行まであと3年に迫ったが、このシンポジウムの成果を今後の経営に活かしてほしい」と強調した。
 引き続き、近畿総合通信局の野津正明局長が来賓としてあいさつ。その後、総務省総合通信基盤局電波部移動通信課・田原康生課長が『電波の有効利用促進とデジタルタクシー無線』をテーマに、専修大学の太田和博教授が『今後のタクシー事業と地域経営のあり方』をテーマに、それぞれ講演した。
 

 ジェイコム―USJで協賛記念オープンセレモニーを開催! 2012.12.14

 
 ジュピターテレコムは(J:COM)14日、市内此花区桜島にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のパーク内『スタジオ・スターズ・レストラン』で、協賛記念オープンセレモニーを開催した。今後両社は、マーケティング協業活動を行い、事業価値向上に繋げる活動を展開する。

 レストラン内には中型モニター3台を設置、またテーブル席(ZAQ Cafe コーナー)にはタブレット端末11台が設置され、パークに関するトリビアや、アトラクションのテーマになったハリウッドの超大作映画を紹介するなど、よりパークを楽しめる仕掛けを提供する。
 セレモニーには、USJのグレン・ガンベル社長とJ:COMの森修一社長が出席。セレモニー後にレストラン内の『ZAQ Cafe コーナー』の内覧会を実施した。
 森社長は冒頭、「ジェイコムは、USJが開設した2001年からオフィシャルマーケティングパートナーとして活動してきた。そのご縁でこちらにZAQカフェを出させていただくことになった。ZAQは、ケーブルテレビのインターネットの守り神として、キーボードからその名前を命名しています。USJは映画をテーマにしていますが、ケーブル事業者としてのジェイコムも映画は最重要コンテンツです。映画は映画館だけで観るものではなく、有料ケーブルテレビジョン放送の多チャンネルでもご覧いただけます。また今年の5月からはクロスヴィーにより、スマホや携帯端末などいつでもどこでも約3万本のビデオオンデマンドが観れるようになりました。これを機会に、ますます映画やケーブルテレビに親しんでいただきたい」とあいさつした。
 『スタジオ・スターズ・レストラン』は、パークのエントランスから続くハリウッド・エリアに位置する。映画スタジオ内のカフェテリアをイメージしており、ハンバーグなどの本格的な洋食メニューなどが楽しめる。
 

 大阪府電機商業組合―業界紙懇談会を開催 2012.12.14

 
 大阪府電機商業組合(香川健二理事長)は14日、市内天王寺区の家電会館で業界紙懇談会を開催し、平成24年度事業概況などを報告した。
 香川理事長は冒頭、「今年度の各部会では、独特の取組みを展開しました。他の商組が取組む前に新商品の勉強会などを開催したことは、今後商売の活性化に繋がっていくものと確信しています。またますます高齢化が進展する中で、地域電気店がさらに重要な役割を果たすと考え、そのための事業を皆さんと一緒に考え、実行していくことが組合活動としての課題です。時代が大きく変わる中、地域社会の重要なインフラとして、そのための地位向上を目指して頑張っていきたいと思います」とあいさつした。
 引き続いて、各事業担当部長が平成24年度の活動などを報告、その後会場を移して懇談会が行われた。
 

 日本CATV技術協会近畿支部―2012年最終幹事会を開催! 2012.12.11

 
 日本CATV技術協会近畿支部(佐藤房夫支部長=DXアンテナ顧問)は13日、大阪市北区の同支部で今年最後の幹事会を開催し、平成25年度の予算案などを中心に審議検討した。その後会場を同じ市内のホテルに移して懇親会を開催した。

 佐藤支部長は冒頭、「前任者の中崎・元支部長から引き継ぎ、10か月が経ちました。市場では、10月下旬にCATV1位のJCOM(ジェイコム)と同2位のJCN(ジャパンケーブルネット)が統合するという、大きなニュースが入ってきました。来秋を目処に放送と通信が融合した大規模メディアが誕生するわけですが、当協会近畿支部として〝何ができるか〟〝何をすべきか〟を、知恵を絞り考えたいと思います。また今日の理事会では、予算をはじめ新しい支部細則について審議しました。来年からは一般社団法人としても新しい動きがはじまります。今日お集まりいただいた皆さんには、是非お力を貸していただき、協会活動を盛り上げていきたいと思います」と、組合員に協力を呼びかけた。
 その後、石原功三副支部長(阪神ケーブルエンジニアリング)の乾杯発声で懇親会へと移った。
 

 エフエム大阪―メディアプレゼンを開催 2012.12.11

 
 エフエム大阪は11日、大阪市内のホテルで、「FM OSAKA Media Presentation 2012」を開催した。同社では、来年1月からスマホ向けアプリが完成し、アンドロイド系やiphoneでも利用可能になる。
 同日のプレゼンでは、参加した多数の関係者に、同社の活動やプロモーションメディアとしての活用方法などを改めて提案した。
 田辺善仁社長は席上、「メディア環境も多様化し、大きく変貌していますが、ラジオから流れる音楽とDJの温もりを感じる言葉の数々だけは変わりません。ラジオこそ皮膚感のあるリアルタイムメディアで、聴く人それぞれの想像力と感性を育むという力があります。これは映像や文字など他のメディアでは持ちえないラジオだけの優位性です」と述べた後、「今回のメディアプレゼンテーションでは、リスナーとのコミュニケーションに焦点をあて、〝学生のライフスタイル〟や〝大人のライフスタイル〟、〝消費の中心にある女子〟をターゲットにしています。また〝企業や社会とのコラボレーション〟にも焦点をあてました。恒例の飲酒運転撲滅キャンペーン『SDDプロジェクト』も引き続き展開しており、第5回目となるライブ『SDD 2013』も来年2月17日に大阪城ホールでの開催が決定しました。この模様は、大阪からJFNネットワークを通じて全国にも発信します。今後も有意義な企画や番組、イベントをみなさんと一緒に実現させていきたいと思います」と来場者に協力を呼びかけた。
 

 アイコム―業界初の2方式対応・VHF帯簡易無線機を発売! 2012.12.10

 
 アイコム(大阪市、福井勉社長)は10日、業界初のデジタルとアナログ方式に対応した携帯型および車載型VHF帯簡易無線機を、2013年1月下旬に発売すると発表した。

 今回発売する携帯型の「IC‐DV55C」と車載型の「IC‐DV5505C」は、デジタルとアナログの両方式に対応しているため、従来のアナログ簡易無線機との併用ができるだけではなく、将来のアナログからデジタルへの移行もスムーズに行うことができる。同社では、2012年12月の『150MHzデジタル簡易無線の制度化』を受けて、業界に先駆けて発売する。
 新製品は、デジタルならではの明瞭な音声と高度な秘話機能をはじめ、過酷な現場に耐えるIP57の防塵/防水性能(IC‐DV55C)、緊急時に威力を発揮するエマージェンシーキーなど、業務用無線機に求められる機能と性能を高次元で実現する。
 共にオープン価格で、「IC‐DV55C」は年間6000台、「IC‐DV5505C」は同1500台の販売を目指している。

《おもな特長》 ●デジタルならではの聞きとりやすいクリアな音声を実現 ●先進のデジタルと従来のアナログ方式に対応 ●過酷な現場でも使えるのIP57の防塵/防水性能(IC‐DV55C) ●視認性の高い大型LCDと漢字表示 ●通話の機密性を高める秘話機能 ●12/24Vに対応可能なDC-DCコンバータを内蔵(IC‐DV5505C)
 

 シャープと米クアルコムが資本提携 次世代パネルを共同開発! 2012.12.04

 
 ャープは4日、帯電話向け半導体で世界最大手のアメリカ・クアルコムと資本提携し、スマートフォン向けの次世代パネルを共同開発すると発表した。出資額は最大で約100億円となる。

 シャープは今回の出資を受け入れることで、財務体質を強化。またIGZO技術を活用することで、経営再建の柱としている中小型パネル事業に弾みをつける狙いがある。
 シャープは、同社の独自開発した液晶パネル技術『IGZO(イグゾー)』を活用することで、クアルコムの子会社と、液晶よりも消費電力が少ない次世代パネル『MEMS(メムス)』をスマートフォンなど中小型向けに共同開発する。『MEMS』は、一般の液晶や有機ELディスプレーよりも色彩が鮮やかで、省電力に加えて高速応答などが実現する。
 同社は、3月に台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業と資本業務提携を結んだが、株価低迷で現在は出資条件の見直し交渉が続いている。その後、米インテルなど他の半導体・IT大手とも出資交渉を進めているが、合意するのはクアルコムが初めて。
 今回の合意は、次世代ディスプレーの実用化を目指すクアルコム側が、シャープの最新技術『IGZO』に注目して、提携を申し入れた。クアルコムのディスプレー開発の子会社と、シャープは約1年半前から基礎研究を進めていた。
 クアルコムは、今年の12月27日と来年3月29日の2回にわけて、1億2千万ドル(約99億円)を半分ずつ出資する予定で、出資金は鳥取県米子市の液晶パネル工場に設備を導入し、実用化の研究を今月から始める。
 

 NHK歳末・海外たすけあい―朝ドラヒロインが募金を呼びかける 2012.12.01

 
 NHK朝の連続テレビ小説『純と愛』(月~土曜前8・0~ほか)のヒロインを演じる夏菜と共演の風間俊介が1日、大阪市中央区のNHK大阪放送会館で行われた「NHK歳末・海外たすけあい」オープニングイベントに参加し、トークショーを行った。「NHK歳末・海外たすけあい」は今月25日まで実施される。集まった募金は、国内の福祉施設や支援を必要とする人たち、また世界各地の紛争地や自然災害で苦しむ人たちに贈られる。同日のトークショーは、その関連イベントとして実施されたもので、夏菜と風間に地元の幼稚園児らから募金の贈呈式が行われた。

主催者を代表して、NHK大阪放送局の﨑元利樹局長は、「今日から恒例の歳末たすけあいがはじまりました。今日は多くの方が参加して頂きありがとうございます。集まった募金は、国内には共同募金会を通じて、また海外には日本赤十字社を通じて役立てられます。今日は『純と愛』のトークショーをはじめ、中高生による沖縄の伝統舞踊・エイサーのショーも披露する予定です。NHK大阪放送局では、これからも関西を元気にする放送やイベントを続けますので、よろしくお願いします」とあいさつした。
 またトークショーでは、風間は「撮影現場での〝たすけあい〟について、いつも純の笑顔が現場の助けになる」と、いつも笑っている夏菜に感謝した。また詰めかけたファンには「皆さんもつらいことや大変なことがいっぱいあると思うんですけれども、自分がいつか助けられると思って、いま自分が他の人を助けられることをやろうと思っていただければと思います。みなさん、今日はたすけあいに来てくれて本当にありがとう。これからも『純と愛』を支えてください」と感謝を述べた。

一方の夏菜も「本当にちょっとのことでいいと思うんです。助けてあげたいという気持ちを大切にして、その気持ちを行動に移す。勇気のいることだし難しいことかもしれないですけど、誰でも心の底に助け合いの気持ちがあると思うので、それを形にしてほしい」と募金を呼び掛けた。
 

 TOA―防犯カメラの新製品2機種を発売! 2012.11.30

 
 TOA(兵庫県神戸市、井谷憲次社長)は11月30日、ネットワークメガピクセルカメラの屋外用モデル2機種を発売した。

 ネットワークメガピクセルカメラは、IPネットワークに直接接続して静止画データや動画データを配信するネットワークタイプの防犯カメラで、1・3メガピクセルCMOSセンサーの採用により、SXVGAの高解像度映像出力(JPEG方式=1280×960ピクセル)を実現。同時にネットワーク上でのリアルタイム監視用途としてMPEG-4方式の滑らかな動画が最大の特徴。
 新発売した「N-CC2420MR」は、赤外LED照明を搭載した製品で、光源がまったく無い暗闇でも撮影が可能。施設の夜間警備や、光害に配慮し照明設備を設置できない場所などでも利用できる。
 もう一方の「N-CC2420MR」は、夜間に自動的に感度の高い白黒撮影に切り替え、明かりが少ない環境下でもしっかりと被写体を撮影する「デイナイト機能」を搭載。光源の変化や昼夜を問わず利用できる。
 両機種とも、IP66対応の防滴筐体を採用しているため、直接雨のかかる場所での設置が可能で、3倍の手動ズームレンズ(バリフォーカルレンズ)を搭載している。
 また、設置後にカメラの向きや布で覆われるなどして、映像全体に変化が生じた場合にはアラームを出力する『いたずら検知機能』や、画面の中に動く物体を検知するとアラームを出力する『動き検出機能』を搭載。アラームと連動し、デジタルレコーダーなどの録画を開始することが可能。
 この他、プライバシーに配慮し、民家の窓など撮影してはいけない範囲をグレー色に塗りつぶして映らなくする『プライバシーマスク機能』も搭載し、最大4か所まで設定ができる。
 2機種は共にオープン価格。同社では年間3600台の販売を目指している。
 

 総通局―ジャパン・モバイルキャスティングに予備免許付与 2012.11.28

 
 近畿総合通信局(野津正明局長)は11月28日、ジャパン・モバイルキャスティングに対し、V-Highマルチメディア放送を行う移動受信用地上基幹放送局(神戸局)に予備免許を付与した。主な放送区域は、兵庫県神戸市中央区と兵庫区および長田区の全域、並びに神戸市東灘区、灘区、垂水区、須磨区および北区の各一部ほか。平成25年1月初旬から試験電波を送信し、2月下旬には放送開始を予定している。
 同社では、携帯端末向けに、動画や音楽のほか、新聞、雑誌、電子書籍、ゲームなどの様々な形式のコンテンツを提供する予定で、従来の放送にない蓄積型放送や高画質・高音質のリアルタイム型放送などが楽しめる。
 

 総通局―移動体通信の普及状況(9月末)を発表 2012.11.22

 
 近畿総合通信局(野津正明局長)は11月22日、近畿管内における移動体通信の普及状況(平成24年9月末の携帯電話とPHS)を取りまとめて公表した。
 それによると、携帯電話とPHSの合計契約数は2172万3936件となり、前四半期からは25万3341件増加。伸び率は1・2%(全国は1・6%)となった。
 種別では、携帯電話が2100万3047件、前四半期からは23万6417件増加。伸び率は1・1%(同1・6%)、人口普及率は初めて100%を超えた。
 一方のPHSは72万889件、前四半期からは1万6924件増加。伸び率は2・4%(同2・5%)となった。
 現在、携帯電話の世代交代は急速に進んでおり、第2世代携帯電話は平成24年7月でサービスを全て終了した。第3世代は前四半期からの伸び率がマイナス1・9%に転じる一方、3・9世代のLTE方式は伸び率が100・9%となり、122万件を超える契約数となっている。
 

 総通局―V-Lowマルチメディア放送実験試験局2局に予備免許を付与 2012.11.22

 
 近畿総合通信局(野津正明局長)は11月22日、近畿V-Low実証実験協議会から申請のあったV-Lowマルチメディア放送実験試験局2局に予備免許を付与した。
 V-Lowマルチメディア放送とは、地上アナログテレビ停波後の周波数のうち、90メガヘルツ以上108メガヘルツ以下の周波数を使用して行なう携帯端末向け放送で、今回の予備免許付与により、近畿地域で初めて実験が開始される。無線設備は、大阪市北区と兵庫県加古川市に設置し、期間は平成24年12月と平成25年1月から約2ヵ月間実施する。
 実験試験局2局は、非常時の災害情報提供や災害時における地域放送のあり方、放送波を使ったIPDC伝送技術や情報伝達の効率化と最大化を図る手法、また居住空間による情報伝達差異への対応などを検証する。
 

 古野電気―子会社フルノサーキテックを吸収合併 2012.11.15

 
 古野電気は15日、同日開催の取締役会において、同社100%子会社であるフルノサーキテックの吸収合併を決定したと発表した。合併は平成25年3月1日で、同日付でフルノサーキテックは解散する。
 消滅会社のフルノサーキテックは、舶用電子機器の製造を手掛けており、合併によりグループの競争力強化と事業運営の効率化を目指す。
 

 Inter BEE 2012 パナソニック 2012.11.14

 
 パナソニックブースでは、P2HDシリーズやAVCCAM、HDシステム機器を中心に、IPネットワーク連携で実現する放送・業務用AV機器の将来像を提案する。

 展示ソリューションとして、パナソニック独自のファイルベース機器コンセプト『Panasonic AVC-WORLD』のさらなる進化を紹介。幅広い用途で活用できるビデオ圧縮コーデックの「AVC-ULTRA」コーデックファミリーを展示。画質比較と同時に、放送用記録メディアの進化形として位置付けている「microP2カード」(2013年春対応予定)の世界初の動作デモも予定している。
 また、「P2HD」シリーズでは、新製品メモリーカード・カメラレコーダー「AG-HPX600」を展示する。同製品は、プロフェッショナル映像コーデックの新体系『AVC-ULTRA』への拡張性を備えた初のカメラレコーダーで、多彩なレンズが使える2/3型ショルダータイプ。業界最軽量の本体約2・8㌔㌘のコンパクトボディを実現し、感度F12(60Hz時)・S/N59dBの高いカメラクォリティを得る新開発MOSセンサーを搭載している。
 さらに、AVCCAMシリーズとしては、メモリーカード・カメラレコーダーの「AG-AC90」ほか多数のソリューションも紹介。今回スタジオカメラシステムとしてマルチフォーマットカメラ「AK‐HC3800」や、IP映像の配信に対応したHDインテグレーテッドカメラ「AW-HE60S/H」も紹介する。
 この他、LCDビデオモニター「BT-LH2170」や史上初の3D放送をサポートしたロンドンオリンピックのパナソニック3D映像撮影ソリューション。プロアーカイブ「AJ-ZS10000/ZS1100」やデジタル映像修復サービス。スタジオ照明のLEDブロードライトやLEDカラーホリゾントライト(参考出品)。1・2GHz帯A型デジタルワイヤレスマイクシステムの実験機も参考出品し、マルチスクリーン対応動画制作ソリューション「MediaArtist® Authoring for DASH」も紹介する予定。
 

 2013年NHK後期朝ドラは「ごちそうさん」、ヒロインは杏に決定! 2012.11.12

 
 NHK大阪放送局は12日、平成25年度後期連続テレビ小説のタイトルとヒロインを発表した。大阪放送局制作の朝ドラ次回作は『ごちそうさん』で、ドラマ「JIN‐仁‐」を手がけた森下佳子さんが脚本を担当する。またヒロインはモデルや女優として活躍する杏に決まった。杏は現在放送中の大河ドラマ『平清盛』の中で北条政子としても出演中で、女優としてのキャリアと幅広い演技力が見込まれて抜擢された。

 舞台は大正モダン華やかなりし頃。食いしん坊の東京娘が、偏屈な大阪男に恋をし、〝食い倒れの街〟大阪に嫁ぐことになる。激動の大正・昭和を生きてたくましい大阪の母となり、夫への愛を貫き通す半生をダイナミックに描く。

 NHKの岡本幸江チーフ・プロデューサーは、「制作にあたり、誰もが避けて通れない〝食〟をテーマに描きたいと思いました。脚本家の森下佳子さんは、理屈どおりにいかない人間の愚かさと美しさを描いて、大きな感動を伝えて下さるドラマの名手です。今回熱烈なラブコールを送り続けて、初めてNHKの作品を手掛けて頂くことになりました。また作品ごとに違う顔を見せてくれる杏さんが、少女から恋する乙女へ、愛情あふれる妻からたくましい母へと成長し、たくましく生き抜くドラマです」とあいさつした。
 今回、脚本を手掛ける森下さんは、「最終的には、食事を通して感謝の気持ちや愛情が聞こえてくるようなドラマにしたいと思っています。食事から愛情を感じ、〝今日も一日頑張るぞ!〟という気持ちになってほしい。朝からとても元気の出るドラマになると思います」と話した。
 また杏は、「ヒロインの卯野め以子(うのめいこ)役を演じさせていただきます。これまでインタビューなどで理想の女性像を聞かれたとき、明治から大正、昭和にかけての日本女性の姿だとこたえていました。その時代の女性に、日本の古い伝統や作法を身につけていながらも新しい社会の風に吹かれて生きていく強い姿をイメージしていました。今回この役のお話を頂き、本当に二重に喜んでいます」と語った。
 他のキャストについてはこれから順次決定し、平成25年5月からクランクインを予定。放送は同年9月30日(月)から半年間、全150回を予定している。
 

 富士通テン中間決算―前年同期から黒字転換! 2012.11.09

 
 富士通テンの2012年度中間期連結業績は、売上高が対前年比8・4%増の1199億7100万円となり、営業利益は14億6100万円、経常利益は3億1600万円、中間期純利益は3200万円と前年同期から大きく黒字転換した。
 売上げについては、カーナビゲーションなどのインフォテインメント機器が対前年比5・1%増の896億7100万円となり、エンジン制御装置などの自動車用電子機器が同19・5%の303億円と大きく伸張した。

 一方、通期での業績見通しは、売上高を年初予想から6億円減となる2621億円に修正。営業利益は5億円増の35億円、経常利益は7億円減の23億円、最終利益は7億円減の10億円を見込んでいる。
 

 読売テレビ放送など―アニメ無料配信事業を米国で開始! 2012.11.07

 
 読売テレビ放送は7日、グループ3社とアニメ制作会社など4社が協力し、アニメを無料配信する事業を米国で始めると発表した。配信は、「ヤッターマン」や「魔法の天使クリィミーマミ」、「100万年地球の旅」などの旧作アニメで、将来的にはDVDなどに商品化して収益につなげるのが狙い。

 事業に参画するのは、讀賣テレビ放送、読売テレビエンタープライズ、エイデック、竜の子プロダクション、手塚プロダクション、ぴえろ、Quarkproの7社。事業を手掛ける有限責任事業組合『ANIME SOLS』(LLP)を今年12月1日に設立する予定で、インターネット上に動画配信サイトを立ち上げ、2013年4月から無料配信サービスを始める。サイトへのアクセスは米国とカナダに限定し、関心を持った視聴者から募る「賛同金」で商品化を目指す。
 

 NHK朝ドラ「純と愛」後半に向けた新たな5人の出演者を発表! 2012.11.06

 
 NHK大阪放送局は6日、連続テレビ小説『純と愛』の後半に向けた新たな5人の出演者を発表した。
 物語りの後半は、大阪市大正区とベイエリアが主な舞台となる。会見には、大正区の古いホテル「里や」の女将を演じる余貴美子をはじめ、琉球舞踊・家元役の石倉三郎、旅館従業員役の映美くらら、朝倉あき、田中要次らの新キャスト陣と、愛(いとし)と結婚して待田純となったヒロインの夏菜や待田愛役の風間俊介も同席し、後半戦に向けての意気込みなどを語った。舞台は大きく刷新し、新キャスト陣らが後半の物語を盛り上げる。
 
 会見の冒頭、NHKの山本敏彦チーフ・プロデューサーは、「後半は下町人情あふれる物語を作り上げていきたいということで、今日お集まり頂いた方々にお願いしました」と述べたあと、「人情豊な下町での新しい人々との出会いを通し、純は夢である魔法の国づくりにまい進します。年末の最終週あたりから登場しますのでご期待下さい」とあいさつした。
 新キャスト陣との撮影初日を迎えた純は、「初心に帰り、また違う話を撮り始めたような気持ちになっています。温かみのある内容になるんじゃないかと、今からワクワクしています」と話した。
 一方の風間は、「大正区に住んでいるこの人たちの世界に僕らが訪れるという設定ですので、これから皆さんの中に入って巻き込まれて行こうと思っています。新しいドラマが始まるという予感がしています」と語った。
 また、今後の純に大きな影響を与える役どころの余は、「皆さんがこれまで築きあげてきたものを壊さないように、丁寧な役づくりにつとめたいと思います」とコメントした。石倉は、「沖縄舞踊の名手という役ですが、そこらへんは心豊かに見ていただきたいと思います」と話すなど、それぞれのキャストらが意気込みを語った。
 物語りの後半は、おじいのホテルを守るため大阪のホテルを辞めた純は、一旦は宮古島に帰るがそこでも居場所がなくなってしまう。そして再び大阪に戻り、運命的な「里や」と出会う。後半もさらにパワーアップした展開をみせる。新キャスト陣は、年末年始放送分から登場する。放送は平成25年3月30日(土)まで。NHK総合とBSプレミアムで放送している。
 

 パナソニック―『AVCCAM』シリーズの新製品を15日から販売開始! 2012.11.05

 
 パナソニックは5日、『AVCCAM』シリーズの新製品として、メモリーカード・カメラレコーダー「AG-AF105A」(オープン価格)の発売を15日から開始すると発表した。

 新製品は、マイクロフォーサーズ・レンズマウントを搭載した業務用HDカメラレコーダーで、従来機種の「AG-AF105」同様に、マイクロフォーサーズ規格のデジタル一眼用レンズや変換アダプターを介してプライムレンズなどのシネマ用レンズが使用できるほか、業務用音声入力(XLR)など、プロのビデオ撮影に最適化されている。
 また、プロ用高画質のPHモード(平均21Mbps、最大24Mbps)に加え、AVCHD Progressive準拠のPSモード(平均約25Mbps、最大28Mbps)を搭載し、1080/60p・1080/50p記録再生に標準対応した。音声もより高音質なリニアPCM記録(2チャンネル)に対応している。
 さらにPSモード時には、HDMIから1080/60p・1080/50p出力が可能。カメラスルー時には、HD SDIから高画質10ビット4:2:2信号を出力し、10ビット高画質記録に対応したP2レコーダーなどでレックトリガー連動記録も可能だ。
 この他、フォーカスアシスト『Expand』(=画面中央を拡大表示してフォーカス合わせを容易にする)とセーフティマーカー2・39:1(シネスコサイズ)を追加し、撮影補助機能も強化している。

 同製品は、11月14日~16日まで幕張メッセで開催される国際放送機器展『Inter BEE 2012』パナソニックブース(ホール7)に出展する予定。
 

 アイコム中間決算―減収減益 2012.11.05

 
 アイコムの平成25年3月期第2四半期の連結業績(平成24年4月1日~同年9月30日)は、売上高が対前年比4・6%減の111億3000万円、経常利益は同44・3%減の2億6100万円、四半期純利益は同49・4%減の1億5000万円となった。
 売上げについては、欧州市場の冷え込みとアマチュア無線市場の低迷により減収。損益面では、減収による影響と為替相場における円高の影響、試験研究費の増加などで減益となった。

一方、通期の業績予想では、売上高は対前年比2・0%増の240億5000万円、経常利益は同3・5%増の15億8000万円、最終利益は同0・4%増の11億円を見込んでいる。
 

 民放大会特集―KTV、YTV、MBSの3社が優秀賞受賞  2012.11.03

 
 
【関西テレビ放送】
 関西テレビ放送は、本社デスクや空撮カメラマンが決めた撮影ポイントを双方に通知でき、ボタン1つでそのポイントに空撮カメラを追尾させるシステムと、条件の良い受信基地局を選択するための伝送プロフィール(伝送路地形断面図)表示システムを開発・実用化し、優秀賞を受賞した。
 これにより、撮影と伝送の両面で空撮取材の利便性や速報性が向上し、取材時間の短縮による安全性向上にもつながるなど、テレビ制作技術の高度化に貢献したことが高く評価された。
 両システムの研究・開発を主に担当者したのは、同社制作技術局・報道技術部の宮島祥晃さん。2008年のヘリ機種選定後、開発に着手した。その後約2年を費やし、2010年11月に機体が就航し、システムの運用試験を開始した。

 新開発した「空撮カメラ追尾システム」は、本社報道撮影デスクが指定した撮影ポイントの位置情報を、衛星通信を使ってヘリに通知するシステム。上空からは探しにくかった撮影ポイントが容易に発見できるようになり、ヘリカメラに追尾させることで撮影ポイントを見失うことがなくなった。またヘリからも撮影ポイントを本社に通知することができ、地上の撮影班と連携しての取材が可能になる。
 そして、もう一方の「伝送プロフィール表示システム」は、移動しているヘリと受信基地との間にある山などの障害物をヘリ内に地形断面図の形で表示し、1秒ごとに更新するため、伝送可能受信基地と高度をヘリ側で選択することが可能になった。このシステムは、同社系列すべての受信基地局に対応でき、両システムは他放送局に先駆けて導入している。

 開発者の宮島さんは、「今回のシステム開発の一番の目的は、空撮取材の安全につなげるため、操作性を上げ、取材時間を短縮することだった。複数の機体が密集する報道空撮現場では、早く撮影ポイントを発見し、早く取材及び本社への映像伝送を終え、早く離脱し着陸することこそが速報性のある優れた映像と安全に寄与できます。」と話す。また苦労したことについては、「簡単でなければワンマンオペレートの空撮取材では使いものにならない。両システムの開発は関係メーカーが複数社あり、信頼性が高く、簡単操作とするため、各メーカーのできること、できないこと、そのトータルな仕様整合が最も大変だった。」と話した。

【読売テレビ放送】
読売テレビ放送は、マスターの改修なしで、番組単位の平均ラウドネス値(人の耳が感じる音の大きさを数値化)測定が可能な「ラウドマスター」を開発・実用化し、優秀賞を受賞した。
 デジタル放送では、ダイナミックレンジの広い高品質な伝送が可能である反面、番組間の音量のバラツキが顕在しやすい。そのため今年の10月1日からラウドネス運用基準の適用がスタートした。しかし、番組ごとの平均ラウドネス値をマスターで正確に把握するためには高額な設備改修が必要になるという難題があった。

今回、同社が独自に開発した「ラウドマスター」は、高額なマスターの改修を行うことなく、送出された番組/CMの平均ラウドネス値を測定・解析することが容易になる。また入力信号としてRFのみを使用しているため、どの放送局でも使用できるのが特長。今後業界全体の音声レベルの平準化に役立つことが期待されるなど、テレビ制作・送出業務の効率化に大きく貢献する技術として高い評価を得た。

 開発担当者は、同社技術局技術推進チームの中島良隆(現在は技術局制作技術部長)さん、松田慎一郎さん、谷知紀英さん、辻智仁さんの4人。松田さんが中心となり、ステーションロゴの照合と無音検出を併用して、番組/CMの切り分けを行う手法を独自開発した。
 具体的には、OAされている自局の放送波を受信し、EPGからOA中の番組名・枠時間の情報を得る。そして番組中に表示(右上)されているステーションロゴの照合と、CM前後の音声無音(約0・5秒)検出の2つの作業を行うことにより、番組本編とCMを分離。CMを除いた番組本編の平均ラウドネス値およびその番組内にOAされたすべてのCM素材単位の平均ラウドネス値を算出することが可能になる。
 松田さんは、「番組とCMの分離には、音声無音検出のみでは精度が不十分だったので、ステーションロゴの有無の判定を併用した。とくに薄くなったロゴの検出には苦労しました」と話す。また「10月1日以降は、連日に渡り99%以上の精度をだしており、運用上支障のないレベルになっています。今回の技術開発が業界全体の音声レベル平準化の一助になればと思っています」と語った。

【毎日放送】
 毎日放送は、つなげば誰にでもすぐに使える「シンプルTS MUX」を開発・実用化し、優秀賞を受賞した。
 同社では、取材ヘリコプターの更新にあたり、既存製品をベースに小型・軽量化を図るとともに複雑な設定を自動化し、専用のDEMUXなども不要で、誰でも簡単に扱えるTSマルチプレクサを開発した。ヘリで受信したTSと機内情報(ヘリコプターの位置情報やシステム情報)の多重伝送を可能にした。
 
 これにより、取材ヘリコプターの安全運航に求められる機能を実現するとともに、FPU中継等における多重伝送の利便性を向上させ、テレビ中継技術の高度化に貢献したことが高く評価された。
 研究・開発を担当したのは、同社制作技術局制作技術センターの山本一義さんと柴山武英さんの2人。メーカー各社の協力のもと、約1年の月日を費やし完成した。
 両氏は、「以前からFPU1波で複数素材の伝送がしたいという思いがあり開発に着手した」と話す。「MPEG2で2素材を十分な画質で伝送するのは難しい。そこでH・264方式を採用し、2素材伝送を再検討した。またヘリコプターに搭載する小型軽量で簡単なTS MUXがなかったため、メーカーと検討を重ね開発した」と語った。
 
 新開発した『CX-5528A-F』(アストロデザイン製)は、従来品に比べて半分のサイズと重さを実現している。サイズは210(W)×44(H)×350(D)㍉と小型で、重さは約2㌔㌘。小型軽量でありながら、スピーディーで効率的な中継伝送が実現する。
今回の開発では、『安全運航』をめざした取材ヘリコプターの全面更新であったが、新たなシステムの導入(4FSKデジタルVHFやH・264伝送、TS MUX)にもタイミングをあわせて、次世代取材ヘリコプターとして大きく進化した。 また最大目標であった『安全運航のための軽量化』は、①デジタルICSの導入②エンベデッド音声システムの導入③機内レイアウトの集約④機器マウント、艤装の軽量化⑤一体型FPUの採用などで達成した。負担の大きいヘリコプター取材を、全面的にバックアップする使いやすいシステムになっている。
 

 「計測展 2012 OOSAKA」―注目を集めたアンリツブース 2012.11.03

 
 日本電気計測器工業会が主催する「計測展2012 OOSAKA」が、10月31日から3日間の日程を終え閉幕した。同展は、『計測と制御技術』に関する国内最大の専門展として、東京と大阪で毎年交互に開催している。今回大阪で開催した計測展(中之島・グランキューブ大阪)としては過去最大の62社(144小間)が出展し、1万363人が来場した。
 最新の話題をテーマに開催するテクニカルセミナーでは、前回(大阪開催)の約5倍となる65テーマが披露され、ブースでは最新の技術を採用した多くの出展品が注目を集めていた。
 注目企業の一つであるアンリツブースでは、計測と情報通信機器を中心に出展し、3日間で300人以上が訪れた。

 同社出展品の中で、とくに注目を集めていたのが携帯型の「レーザーメタン検知器」である。子会社のアンリツデバイスと東京ガス・エンジニアリングが共同開発した製品で、世界で初めて実用化した。
 同製品は、遠隔測定・高速応答が最大の特長で、0・5~30㍍(反射板を使用した場合は100㍍)まで測定でき、応答時間は0・1秒と早い。
 また小型・軽量・防爆タイプで、長時間動作と高温度範囲の測定が可能。サイズは70(W)×179(D)×42(H)㍉、重さはバッテリーを含めても600㌘以下と軽い。片手での計測が簡単にでき、連続動作時間も約6時間(25℃)と長い。
アンリツは、神奈川県厚木市に本社を置く企業で、明治時代に世界初の実用無線電話を製造した。地上デジタル放送の移行でも、同社の通信機能を検証できる技術が活躍。現在は計測技術を通してスマートフォンやLTEの普及を支えるなど、ネットワークの実現に貢献している。
 

 TOA中間決算―増収減益 2012.11.02

 
 TOAの平成25年3月期第2四半期(平成24年4月1日~9月30日)の連結業績は、売上高が対前年比0・9%増の163億2300万円、経常利益は同0・2%増の12億9100万円、四半期純利益は同8・5%減の7億2400万円となった。

 国内市場では、ネットワークを利用した拡声や監視システムなどの高度なソリューションの提供を実施し売上げは微増となったが、中国での売上げ減少の影響と為替の円高影響などで利益面は減少した。
 一方、通期での連結業績予想では、売上高は対前年比2・9%増の370億円、経常利益は同0・8%減の35億円、当期純利益は同3・0%増の21億円を見込んでいる。
 

 アイコム―新製品を10月末から販売開始! 2012.11.01

 
 アイコム(大阪市平野区、福井勉社長)は、無線機網とIP電話網をシームレスに接続し、広域での情報共有を可能にするRoIPゲートウェイ「VE-PG3」(オープン価格)=写真=の販売を10月末から開始した。無線機同士をネットワークで接続できるほか、音声入出力端子や制御入出力端子を活用することで構内放送設備や表示灯との連携など、幅広い通信ソリューションが実現する。

 同製品は、ブリッジモードとコンバートモードの2つの動作が可能。ブリッジモードでは、無線機接続端子間やネットワーク内の対向機に接続された無線機との間で相互通話を可能にする。例えば、特定小電力トランシーバーとデジタル簡易無線間の通話や、ネットワークを介した遠隔地との通話が可能になる。
一方のコンバートモードでは、IP電話などのVoIPシステムと無線機間の通話を実現する。無線機とIP電話それぞれの特長を活かすことで、広い通話範囲と高いユーザビリティを備えた柔軟な通信システムが構築できる。
また、デジタル音声をデジタル信号のままIP回線に接続するため、同社従来品の「VE‐PG2」よりも劣化が少ない高音質を実現したうえ、音声以外の信号のやり取りも可能となった。
他にも、ブリッジモード時に異なるインターフェースに接続された音声を合成できるミキシング機能も新搭載しており、拡張性に富む通信システムを構築する。音声入出力や制御用の外部入出力端子も装備しており、マイクレベルなどさまざまな入力にも対応し、放送設備との連携や表示灯のON/OFFなどの制御も可能だ。
同社では、海外向けモデルの開発も進めており、順次販売エリアを拡張する予定で、年間1000台の販売を目指している。
 

 古野電気―全英舶用電子機器協会の最優秀メーカー賞を受賞! 2012.10.29

 古野電気(兵庫県西宮市、古野幸男社長)は10月29日、2012年度のBMEA(全英舶用電子機器協会)最優秀メーカー賞を受賞したと発表した。

 受賞対象となった製品は、プレジャーボートユーザーを中心に好評を博しているネットワーク航海機器の新商品「NavNet TZtouch」(ナブネット・ティーゼットタッチ)で、スマートフォンなどで普及している画面上でのマルチタッチ操作を、プレジャーボート向けの航海電子機器に初めて採用した。
 今回の受賞は、全米舶用電子機器協会(NMEA)の『レーダー部門』と『航法機器部門』の2部門同時受賞、ニュージーランドボートショーや米国マリン専門誌『Ocean Navigator』の特別表彰に続くもので、同製品の操作性や拡張性、商品コンセプト自体の革新性などが高い評価を得た。

 ●「NavNet TZtouch」は、プレジャーボート向けのネットワーク航海機器「NavNet 3D」の後継機種で、今年の4月に世界同時発売した。マルチタッチ操作を初めて実現し、チャート(海図)のスクロール移動や拡大縮小、2次元/3次元表示の切り替えなどの主要機能は、タッチパネルスクリーン上の指先操作だけで行うことができる。
 また、自船位置と航跡を海図に示すGPSチャートプロッタをコアシステムに、マルチ機能ディスプレイを採用しており、ユーザーの要望に応じて、船舶用レーダー(DRSシリーズ)やデジタル魚群探知センサー、AISセンサー、GPSアンテナ、サテライトコンパスなどの各種機器を選択し、一元活用ができる。
 さらに、無線LAN機能を備えたことで、インターネット接続などの拡張性を付加。最新の気象情報のダウンロード機能をはじめ、iphone/ipad/ipod Touch向けに「NavNet TZtouch」の画面やネットワーク上の各種センサ情報を遠隔表示するアプリケーションを提供している。
 この他、ボディーにはスタイリッシュなフラットガラスカバーを採用。結露防止加工を施した高輝度LCD液晶画面を採用したことで、抜群の視認性も確保した。船上でタッチ操作が困難な詳細設定などの機能は、「NavNet 3D」と同様のロトキーによる回転操作と押下で行うなど、直感的に操作できるように配慮している。9型と14・1型ワイドカラーTFT液晶搭載の2機種がある。
 

 アイコム 中間期業績下方修正 2012.10.26

 アイコムは10月26日、5月に公表した平成25年3月期第2四半期(平成24年4月1日~同年9月30日)の連結業績予想を下方修正した。
 連結売上高は111億3000万円(前回予想は118億円)、経常利益は2億6100万円(同7億7000万円)、四半期純利益は1億5000万円(同5億4000万円)に修正。売上げについては、欧州での経済停滞とユーロ安の影響、東南アジアなどでの円高が影響したのをはじめ、アマチュア用無線通信機器の世界的な景気の先行き不透明感が影響して減収。損益面では、円高の影響と積極的な研究開発投資による販売費及び一般管理費の増加により、営業利益、経常利益、四半期純利益ともに前回の業績予想を下回る見込みとなった。
 

 ミナミで共同取締り 6人を電波法違反で摘発! 2012.10.23

 近畿総合通信局(野津正明局長)は23日、22日夜から大阪府南警察署と共同で、大阪市中央区(通称ミナミ)の繁華街で不法無線局の取締りを実施し、免許を受けずに無線局(不法アマチュア無線が5局と外国規格無線が2局)を開設所持していた6人を電波法違反で摘発したと発表した。

 現在、アマチュア無線用に決められた周波数帯以外の周波数を使用できるように改造した不法アマチュア無線機をはじめ、一部の店舗や通信販売業者、インターネットなどで外国規格の無線機が販売されており、他の無線通信に妨害を与える悪質な事例が多発している。
 外国規格の無線機は、日本の電波法令で定める技術基準に合致せず、使用すると電波法違反になる無線機が数多くあり、国内で使用するには日本の技術基準に適合しているかを証明する必要がある。

 同局によると、平成24年度上期(9月末)における近畿管内の混信・妨害申告と電磁障害等の照会・相談件数は169件だった。うち重要無線通信局が19件、業務用無線局が9件、アマチュア無線局が103件、市民ラジオなどのその他の無線局が6件、電磁障害が25件、生体電磁環境が7件となり、悪質な無線局に対しては41件を告発し、161件を指導した。
 同局の取締り強化などで、不法無線局は年々減少傾向にあるものの、緊急時などの重要無線通信(警察用無線、消防・救急用無線、鉄道用無線などの重要無線通信など)への妨害になるなど、一部で深刻化している。
同通信局では、電波利用環境保護のため、今後も捜査機関の協力を得て、不法無線局の取締りを強化する方針。
 

 総通局など 和歌山県紀美野町のデジタル混信対策計画を発表 2012.10.19

 近畿総合通信局(野津正明局長)と近畿広域地上デジタル放送推進協議会は19日、和歌山県紀美野町のデジタル混信対策計画を公表した。

 混信発生地区は、同町の北野および雨山地区の588世帯で、地上デジタル放送の画面や音が一部チャンネル(NHK総合、朝日放送、読売テレビ放送)で正常に受信できない状況になっている。混信は気象条件による(フェージング混信)もので、今後受信アンテナ等での対策をすすめ、2014年度には終了する予定。
 現在、デジタル混信を解消するための放送局施設や受信者施設の改修工事(補完中継局の設置、放送チャンネルの変更工事、高性能アンテナ取替工事等)を行う者に対する支援策は、総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)が行っており、今回公表された対策計画の一部はその対象となる。
 

 関西テレビ放送など4社―衛星中継波を利用したIP伝送実験に成功! 2012.10.19

 関西テレビ放送は10月19日、フジテレビジョン、スカパーJSAT、アストロデザインと共同で、衛星中継(SNG)波を利用したIP伝送実験に成功したと発表した。FNS系列では初めて。実験では、双方向通信によるネット接続やファイル転送をはじめ、片方向通信による多素材伝送が可能になった。

 昨年の東日本大震災の取材では、中継や素材伝送にSNG波が主に使われたが、系列で使うSNG波の回線には限りがあった。このため、取材した素材伝送には回線が空くのを待っていたため、取材時間や伝送時間にロスが生じていた。さらに携帯電話が通じない場所からの中継では、現場と本社間の情報伝達の難しさが浮き彫りになるなどの課題があった。
 今回の実験では、SNG中継車にインターネットを利用できる環境を構築し、上り下りのSNG波2回線を使っての素材のファイル転送のほかに、フジテレビが開発した遠隔取材支援システム(通称=ロケサポ)を利用して、取材班の位置や放送中の低遅延映像をスマートフォンに表示できることを確認した。
 これにより、SNG中継車内で衛星回線を利用したインターネット使用が可能となったほか、中継現場で放送した映像を確認できることでスムーズな中継が可能になる。
 また、上りSNG波1回線を使った片方向のIP伝送テストでは、1つの回線で3つの素材を同時に伝送できること、さらに映像伝送を行いながら同時にファイル転送ができることを確認した。

 今後、大規模災害時などで膨大な素材が集中する際に、衛星回線の有効な活用ができるとともに、ファイル転送では素材を短時間で伝送することが可能となり、より効率的な取材と伝送ができるようになる。 同社では、今後も実用実験を重ね、災害時など大規模取材態勢の際に、中継車と本社が情報共有を密に行い、生中継や素材伝送が円滑に行える伝送態勢を目指す。
 

 TOA―防犯カメラの新製品を発売! 2012.10.19

 TOA(兵庫県神戸市、井谷憲次社長)は、防犯カメラの新製品「ネットワークメガピクセル PTZカメラ」を19日に発売した。
 同製品は、IPネットワークに直接接続し、静止画データや動画データを配信するネットワークタイプ。1・3メガピクセルCCDの採用により、SXVGAの高解像度映像出力(JPEG方式1280×960ピクセル)を実現した。
 同時にネットワーク上でのリアルタイム監視用途としてMPEG-4方式の滑らかな動画を出力する。光学18倍電動ズームレンズ×12倍電子ズームを搭載しているため、最大216倍の望遠撮影が実現し、遠くの被写体でも鮮明な撮影が可能になる。
 また取付金具類については、同社従来品と共用でき、天井面や壁面への取り付けをはじめ、防滴カバーとの組み合わせで屋外設置も可能だ。
 価格はオープンだが、実売価格は20万円前半の見込み。同社では年間600台の販売を目指している。
 

 総通局―不法無線局取締りで2警察本部に感謝状贈呈 2012.10.16

 
 近畿総合通信局(野津正明局長)は16日、大阪市中央区の捜査機関庁舎内で、大阪府および兵庫県の警察本部に感謝状を贈呈した。両警察本部は、同通信局との連携を強化し、この20年間に不法無線局の共同取締りを200回以上実施するなど、積極的な取組みをしている。同日の贈呈式では、野津局長から直接感謝状が手渡された。
 同通信局では、今年度「STOP!不法電波」を合言葉に、電波環境をクリーンにする取組みを強化しているが、不法無線局の出現は後をたたないのが現状。年々減少傾向にあるものの、緊急時などの重要無線通信への妨害になるなど深刻化している。
同通信局によると、平成24年度上期における近畿管内の混信・妨害申告と電磁障害等の照会・相談件数は169件だった。うち重要無線通信局が19件、業務用無線局が9件、アマチュア無線局が103件、市民ラジオなどのその他の無線局が6件、電磁障害が25件、生体電磁環境が7件。悪質な無線局に対しては41件を告発し、161件を指導した。
 

 古野電気―中間期業績は減収減益 2012.10.15

 
 古野電気は15日、平成25年2月期第2四半期(平成24年3月1日~同8月31日)の連結業績を発表した。
 連結売上高は、対前年比6・1%減の364億5100万円、経常利益は同9・2%減の14億500万円、中間期純利益は同1・6%減の9億900万円となった。舶用事業は、商船市場向けやプレジャーボート市場向けで売上が伸び悩み、産業用事業では医療機器やGPS機器の売上が減少し、減収減益となった。
 一方、通期での業績については、連結売上高が対前年比6・9%減の720億円、経常利益が同14・3%減の18億円、当期純利益は12億円を見込んでいる。
 

 古野電気―NMEA最優秀メーカー賞9部門中4部門を受賞! 2012.10.12

 
 古野電気(兵庫県西宮市、古野幸男社長)は12日、全米舶用電子機器協会(NMEA)が主催する2012年度NMEA最優秀メーカー賞において、最多受賞したと発表した。受賞対象カテゴリーは、レーダー、航法機器、魚群探知機、特殊機器、ベストサポート、自動操舵装置、無線機、エンターテイメント、技術革新の9部門で、うち4部門の最多受賞となった。

 今回はプレジャーボートユーザーを中心に好評を博しているネットワーク航海機器の新商品「NavNet TZtouch」が『レーダー部門』と『航法機器部門』の2部門。
 また8・4型LCDを採用した2周波デジタル魚群探知機「FCV‐587」が『魚群探知機部門』を、同社の米海外拠点となるFUYRUNO U.S.A. Incが『ベストサポート賞』を受賞した。
 同社は1971年度に魚群探知機部門で最優秀メーカー賞を受賞以来、42年間連続で表彰されており、今回の4部門受賞は米国のプレジャーボート業界でとくに高い評価を得ていることへの証となった。
 

 総通局―ケイ・オプティコムとケイ・キャットの合併受理 2012.10.09

 
 近畿総合通信局は9日、関西の大規模ケーブルテレビ事業者であるケイ・オプティコムとケイ・キャット(K-CAT)との合併承継届けを受理したと発表した。2社はどちらも関西電力の子会社で、10月1日付で合併。ケイ・オプティコムが存続会社となっている。
 今回の吸収合併により、ケイ・オプティコムはケイ・キャットが大阪府枚方市などでサービス展開していたHFC(光ファイバーと同軸ケーブルを組み合わせた伝送方式)方式のケーブルテレビ事業(約9万世帯加入)など、有線テレビジョン放送事業(有線一般放送事業)のすべてを承継する。
 今後、通信と放送の一体経営が行われ、これまで以上に充実したサービス提供の展開が期待される。
 

 総通局発表―ブロードバンド近畿で8割を超える! 2012.10.04

 
 総務省近畿総合通信局(野津正明局長)は10月4日、近畿管内のブロードバンド普及状況(平成24年6月末)を取りまとめて公表した。
 それによると、ブロードバンドサービスの契約数は747万8949件となり、前四半期からは36万2392件増加し、世帯普及率は今回はじめて8割を越えた。
 各サービスの内訳は、FTTHの契約数が429万2814件となり、前四半期からは7万8286件増加。世帯普及率は47・7%となり、全国平均(42・2%)を5・5ポイント上回った。
 ブロック別の普及率では、近畿が前四半期に続き全国1位で、都道府県別では滋賀県が57・1%となり、前四半期に続き1位。京都府が53・5%となり、前回の3位から2位に上昇した。
 また、その他のアクセスサービスでは、CATVの契約数は前四半期から1・0%(12023件)増加し、124万9729件。BWAは同30・2%(11万1490件)増加し、48万311件。3・9世代携帯電話パケット通信は同54・2%(21万4774件)増加し、60万8931件となった。その一方で、DSLは同5・9%(5万3539件)減少するなど、他のサービスへの移行に伴う減少が続いている。


 《ブロードバンドサービスの種類》
 ●【ブロードバンドサービス】FTTHアクセスサービス、DSLアクセスサービス、CATVアクセスサービス、FWAアクセスサービス、BWAアクセスサービスおよび3・9世代携帯電話パケット通信アクセスサービス
 ●【FTTHアクセスサービス】光ファイバー回線でネットワークに接続するアクセスサービス(集合住宅内などにおいて、一部に電話回線を利用するVDSLなどを含む)
 ●【DSLアクセスサービス】電話回線(メタル回線)でネットワークに接続するアクセスサービス(ADSLなど)
 ●CATVアクセスサービス=ケーブルテレビ回線(FTTHを除く)でネットワークに接続するアクセスサービス
 ●【FWAアクセスサービス】固定された利用者端末を無線でネットワークに接続するアクセスサービス
 ●【BWAアクセスサービス】2・5GHz帯を使用する広帯域移動無線アクセスシステム(WiMAX)でネットワークに接続するアクセスサービス
 ●【2・5GHz帯を使用する広帯域移動無線アクセスシステム(WiMAX)でネットワークに接続するアクセスサービス】携帯電話などを用いて3・9世代通信システム(LTE)でネットワークに接続するアクセスサービス
 

 ケイ・オプティコム 合併で組織の一部を改正! 2012.10.01

 
 ケイ・オプティコム(大阪市北区、藤野隆雄社長)は10月1日付けで、組織の一部改正と役員の異動を実施した。
 同社は、10月1日のケイ・キャットとの合併により、経営の効率化・合理化を図るとともに、今後は通信事業者と放送事業者という立場を活かし、機動的なサービス展開・効率的な運営体制で、通信と放送を融合した魅力的なサービスを創出することを目指す。
 組織改正では、ケイ・キャットが提供してきたHFC(光ファイバと同軸ケーブルの複合配線方式)によるケーブルテレビサービスの関連業務を集約し、「HFC事業本部」を新設する。改正後は、法人・公共事業推進本部、コンシューマ事業推進本部、技術本部、HFC事業本部、経営本部、総務室となる。

 新役員体制は次のとおり。  ▽代表取締役社長=藤野 隆雄▽代表取締役副社長=山崎幸郎▽常務取締役=久保忠敏▽常務取締役=三木康正▽取締役=前川和由▽取締役=辻村順一▽取締役=加藤裕幸▽取締役=望月善博▽取締役=下茂博文▽取締役(非常勤)=藤澤孝道▽常勤監査役=和田道夫  ▽常勤監査役=中山治英▽監査役(非常勤)=土井義宏
 

 業務用簡易無線特集―アイコム 2012. 9.28

 
 アイコム(大阪市、福井勉社長)は、昨年発売したクラス最小・最軽量の特定小電力トランシーバー「IC‐4300」の姉妹機として、ロングアンテナを装備した通話距離重視タイプの「IC‐4300L」(1万6590円)を9月下旬に発売した。
 今回発売した同製品は、ホームセンターなど広い範囲をカバーする必要がある場所に適した通話距離重視の特定小電力トランシーバー。クラス最小・最軽量のコンパクトさを実現した従来機と同じ筺体に、ロングアンテナを実装している。サイズは、幅47×高さ81㍉のコンパクト設計。常に身に着けていても負担のない軽量ボディで、98㌘という軽さを実現した。ショートアンテナを採用した機動性重視タイプの「IC‐4300」とあわせ、使用シーンに応じて選ぶことができる。
 また、従来機と同様にIP55の防塵・防水性能を備えおり、雨中や水に濡れやすい飲食店などでの環境でも安心して使用できる。
 さらに、米国国防総省の物資調達基準であるMIL-STD-81OFに準じる試験もクリアする堅牢性や、単3型アルカリ電池1本で33時間使えるタフネスさ、別売の中継装置を経由したさらなる通話エリアの拡張など、仕様・機能においても「IC‐4300」と同等のスペックを備えている。

《主な特長》
 ●幅47㍉、高さ81㍉、本体重量98㌘のコンパクト設計
 ●使用場所を選ばない防塵・防水・堅牢ボディ。 屋外などでも安心して使えるIP55の防塵・防水性能。約1・2㍍からの落下衝撃など、MIL-STD-81OFに準じる試験をクリアする堅牢性も備えている
 ●通話エリアを広げる中継通話にも対応。トランシーバー同士の直接通話用チャンネル20chのほか、中継通話用27chの合計47chに対応。別売の中継装置IC-RP4100を導入すれば、中継通話によるさらに広範囲での通話が可能
 ●その他の機能=ハンズフリー運用をサポートする「VOX機能」、雑音を軽減する「コンパンダ機能」、不測のトラブルを未然に防ぐ「イヤホン断線検出機能」、通話相手を限定する「グループ通話機能」、施設案内や見学時の不要な送信を防止する「受信専用機能」、送信スイッチを押し続けなくても通話できる「ワンタッチPTT機能」、第三者から通信を聴き取りにくくする「秘話機能」など
 

 超小型テラヘルツ波プローブの開発に成功! NICTとスタック電子 2012. 9.24

 
 情報通信研究機構(=NICT、宮原秀夫理事長)は9月24日、スタック電子(渡辺勝博社長)と共同で、超小型テラヘルツ波プローブの開発に世界で初めて成功したと発表した。同技術を実用化することで、安全で様々な非接触測定が可能になり、今後の応用も期待される。

 今回の開発では、光ファイバをベースとし、光通信で用いられる小型モジュール組立技術を採用したことで、大幅な小型化が実現した。同技術を使ったテラヘルツ波検出システムは、空港の保安検査や郵便物の検査、国内外の文化遺産の診断など、様々な用途に利用されており、これまでは大型であったため、測定には制限があった。また近年、人体に対する安全性の観点から、非破壊・非接触測定が可能なテラヘルツ波を用いた分光技術が注目されていた。
 今回の超小型テラヘルツ波プローブの開発は、テラヘルツ波検出システムの大幅な小型化が実現でき、これまで測定環境が整備された実験室で行われていた測定から、作業現場へ持ち運んでの測定や、測定ができなかった場所での測定が可能になる。
 さらに、小型化されたことで、測定したい場所の直近までプローブ(探針)を近付けることができ、余計な光学系を介さずに測定ができるため、空間分解能の向上も期待される。
 今後は、さらにセンサの高感度化・広帯域化をするとともに、同機構で開発された超短パルス光源を用いたテラヘルツ波源と組み合せることで、テラヘルツ分光システムの構築を目指す方針。
 また、今回開発したテラヘルツ波プローブは超小型であるため、ロボットアームに搭載したり、一列に多数並べてリニアアレイセンサを構成することなどにより、遠隔での測定や広範囲の測定や製造ラインでの検査への応用も期待される。
 

 スパコン「京」28日から共用開始! 2012. 9.21

 
 理化学研究所と高度情報科学技術研究機構は21日、富士通と共同開発したスーパーコンピューター「京(けい)」の見学会と完成記念式典を神戸市内で開催した。スパコン「京」は28日から本格稼働し、製薬や素材開発などの分野で民間との共同利用が始まる。
 「京」は2011年6月から1年間、スパコンの計算速度世界ランキングで1位に輝いたが、2012年6月に米IBMの「セコイア」にその座を譲った。計算速度は毎秒1京(1兆の1万倍)を超える性能を持ち、その能力の約3割が民間利用に割り当てられる。
 京の本体は、ポートアイランド(兵庫県神戸市中央区港島)の計算科学研究機構内に設置されており、864台の筐体(システムラック)から構成されている。1つのラックの中には、CPUが4個載ったシステムボードが24枚入っており、全体は8万2944個のCPUで構成されている。
 また神戸市内のホテルで開催した記念式典では、京を運用する理研計算科学研究機構の平尾公彦機構長らが講演。東日本大震災や政府の事業仕分けなど、これまでの歩みを紹介。開発に携わった企業に感謝状が贈られた。
 共同開発した富士通では今後スパコン事業を強化する方針で、2015年には現在の売上高200億円を約1000億円に引き上げる予定。尚、一般公開(無料)は10月20日からを予定している。
 

 NHK朝の連続テレビ小説バトン式―10月1日から『純と愛』がスタート 2012. 9.18

 
 NHK朝の連続テレビ小説の「ヒロイン・バトンタッチ セレモニー」が18日、大阪市中央区のNHK大阪放送会館で行われ、『梅ちゃん先生』の堀北真希から『純と愛』の夏菜へ、朝ドラ伝統のバトンが受け継がれた。『梅ちゃん先生』は8月24日にクランクアップし、9月29日に感動の最終回を迎える。そして10月1日からは『純と愛』(総合・月~土、8・00~同15ほか)がいよいよスタートする。

 この日、堀北は大阪放送局の『純と愛』の収録スタジオを訪れ、ヒロイン・純役の夏菜を激励した。夏菜は「お疲れさまでした」と堀北にねぎらいの言葉をかけた後、花束と宮古島の伝統工芸品〝宮古上布のショール〟をプレゼント。「これからの季節、宮古島の温もりを感じながら、心も体も温かくなってください」とあいさつした。
 一方の堀北は「ヒロインの純ちゃんは、転んだり殴られたりで生傷が絶えないキャラクターなので、これを使ってください」と、〝蒲田医師会特製の救急セット〟をプレゼントした。
 夏菜は「わぁー、うれしい。本当に毎日けがをしているんです。ありがたいです」と大喜びしたあと、「収録が始まって4カ月がたち、今が一番辛い時期なんです。どうやって乗り越えたのか教えてください」と質問すると、堀北は「本当に毎日、朝から晩まで大変だと思います。これからの撮影は長いですけれど、大変なときとか、くじけそうになったら、とにかく始まれば終わることを信じ、自分のペースで突き進んでください。頑張っていれば神様からのご褒美が待っています」とエールを送った。
 

 朝日放送10月編成―各枠の強化をベースとした小幅な改編内容 2012. 9.18

 
 朝日放送は18日、2012年10月編成方針を発表した。今回の改編率は全日が4・7%、ゴールデン帯(G・19~22時)が12・9%、プライム帯(P・19~23時)が10・2%となるなど、各枠の強化をベースとした小幅な改編内容となった。

 同社の4月~6月クール平均は、全日、G、P、P2(23~25時)のいづれの時間帯でもトップとなり、2011年10月クールから3期連続で4冠となった。さらに2012年上半期平均と2012年年間平均も4冠が望める状況となっている。  今回の編成では、4月クールおよび上半期の好調を受け、現行ソフトの強化継続を基本としながら、番組表から弱点のなくなる番組編成を行い、視聴者に一番信頼される放送局を目指す。  まず全日帯強化では、現在好調のローカル朝ベルト番組や23時台ベルト番組の質と勢いの持続。夕方帯ニュースの更なる強化を図るため、各番組でコーナー企画のブラッシュアップと共に、出演者やコメンテーター陣を強化する。 さらに、平日昼前のニュースからワイドスクランブルにかけての枠切りを変更。11時30分から「ワイドスクランブル」の第一部を編成し、各局が横並びでニュースを放送する時間帯で、12時からの「ワイドスクランブル」第二部への流れを強化する。  また、ゴールデン帯と土日タテ編成の強化も重要課題と捉え、スペシャルでの好評企画をレギュラーの新たな機軸に据えるなど、レギュラーとスペシャルの相乗効果をこれまで以上に狙い、枠全体での高視聴率獲得を目指す。

―ABCラジオ
 一方、ABCラジオの改編率は23・7%となった。昨年以来、20代から40代をターゲットとする番組編成を行っており、特に土曜の夜はradikoゾーンとし、「しもぐち☆雅光の今夜は歌わナイト」、NMB48学園~こちらモンスターエンジン組~」「茂山童司のおとぎの暇」、「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシヤル 魂のラジオ」などの流れで、スマホ、パソコンユーザーを取り込めるような番組を編成している。
 また、平日早朝の「慶元まさ美のおはようパートナー」も今春よりターゲットを30~40代とし、よりフレッシュにリニューアルしてリスナーの支持を得た。
 さらに、7月からは金曜の夜10時にさらに若い層もターゲットにした「ガチ・キン」を編成。SoCoという新たなパーソナリティも発掘した。
 そして今秋は、火曜~金曜の夜に約3時間の大型生ワイド番組「堀江政生のほりナビ!!」をスタートさせる。他にも月曜~金曜午後5時25分から、野球をはじめとしたスポーツ情報をたっぷり届ける「武田和歌子のスポーツにぴたっと。」が、土曜深夜2時30からは「友近のサタデーナイトミュージックボックス」が共にスタートする。
 

 テレビ大阪10月編成―幅広い視聴者獲得を目指した改編内容 2012. 9.13

 
 テレビ大阪は13日、2012年秋の番組改編を発表した。今回の改編では、レギュラーとして定着しはじめた番組をより強化し、テレビ大阪らしいタイムテーブルの充実を目指した。また次の4月改編に向けたステップアップのための新番組の開発も行った。改編率は、GHが31・9%、PTが24・3%、全日が16・3%となった。

 レギュラー番組の「たかじんのマネー」(土曜午後1・00~)は同様の編成。「やすとものどこいこ!?」(日曜午後3・00~)はレギュラー編成に加えて、2時間の拡大版(放送日未定)の放送を予定している。「ニュースBIZ」(月~金、午後5・15~)は企画内容の変更・充実に取組む。深夜と土曜の昼帯では、月1回ペースで次の改編でのレギュラー化を睨んだ新番組を立ち上げる。
 またGHでは、火曜の「ありえへん∞世界」を20時に枠移行し、19時から「ペット大行進!ど~ぶつくん」を新編成。金曜19時に「あっぱれ!ボンビー遺産(仮)」、20時に「世界の中のニッポン人!~知られざる波乱万丈伝~(仮)」の新番組がスタートする。
 さらに特別番組では、年末年始の「歴史シリーズ」に代わる新企画を予定。これまで5回放送し、好評を博した「中国13億人の深層」を、新たなシリーズ「アジアの深耕」として放送する予定。
 ほかにも、レギュラー番組や特別番組で複数の新企画が進行中で、主婦層や若年層を含めた幅広い視聴者獲得を目指した改編内容となった。
 

 パナソニック・故松下正治名誉会長の社葬に野田総理も参列! 2012. 9.13

 
 パナソニックは13日、7月16日に逝去した故松下正治名誉会長の社葬を大阪市内のホテルで行った。葬儀には野田佳彦首相をはじめ、経済界や財界から約1800人の弔問客が献花に訪れた。

 野田首相は松下政経塾の出身。他にも平野博文文部科学相が参列した。また経済界からは御手洗冨士夫キヤノン会長兼社長をはじめ、奥正之三井住友フィナンシャルグループ会長、住友金属工業の下妻博相談役(前関経連会長)、大阪ガスの野村明雄相談役(前大阪商工会議所会頭)、ダイキン工業の井上礼之会長兼CEO、サントリーホールディングスの鳥井信吾副社長(関西経済同友会代表幹事)らが参列し、故人との別れを惜しんだ。
 葬儀委員長の大坪文雄会長は、「グループの土台を作っていただいた。松下経営をしっかり受け継ぎ、社員一丸となって社業にまい進します」と故人を偲び、新たな決意を示した。津賀一宏社長は、「教えを守り、社会の発展に貢献するよう努めたい」と述べた。

 故松下正治名誉会長は東京都出身。松下電器産業の創業者・故松下幸之助氏の娘婿となり、1940年5月に松下電器産業に入社した。監査役や取締役を経て45年に副社長、61年には48歳で2代目社長に就任した。77年に会長就任後、2000年には名誉会長となる。この間、海外生産拠点の拡充などを進め、同社をグローバル企業に育てた。84年には勲一等瑞宝章、86年には西独から功労勲章大功労十字章を受章した。
 

 ミプコム開幕前夜にオールジャパンイベント開催 NHK朝日放送など7社 2012. 9.11

 
 NHKと日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ、朝日放送の7社は11日、官民共同で日本の番組フォーマットを海外に売り込むためのイベントを、10月7日にフランスのカンヌで開催すると発表した。
 同イベントは、オールジャパンイベント「TREASURE BOX JAPAN~NEW FORMATS DINNER」で、世界最大の番組(コンテンツ)国際見本市「MIPCOM」(ミプコム)の開幕前夜に実施する。番組の企画コンセプトや制作ノウハウをパッケージにしたものを、各国各社の幹部に直接アピールし、結実するのが狙い。番組フォーマット市場は今後、世界市場での大きな成長が見込まれている。

 同イベントでは、世界30数か国のテレビ局・番組制作会社のキーパーソン約120人を招待し、日本の番組フォーマットの魅力を紹介するフォーマルVIPディナーを実施する。
 またイベントでは、日本の各テレビ局が海外向けに販売するバラエティなどの番組フォーマットを、映像などを使ってわかりやすくプレゼンテーションする予定。仙台出身で、斬新なパフォーマンスで海外でも人気上昇中のグループ「白A」(シロエー)によるショートパフォーマンスも予定している。
 日本のテレビ局は、ミプコムに80年代から複数社がブース出展するなど積極展開しているものの、これまでは各社ごとの取り組みが中心で、オールジャパンとしての連携には消極的だった。
 しかし、韓国や中国なども国策としてのコンテンツ輸出を年々強化する中で、今年は日本の強みを生かした独自の取り組みをテレビ局側が提唱し、コンテンツの海外展開推進を掲げる政府と連携。官民一体でのイベントを開催することになった。
 さらに、これまでミプコム会場内で各社ごとに展開していた販売ブースについても、徐々に同じエリアに集めて、早い時期に『ジャパンビレッジ』を形成し、日本のプレゼンスを目に付きやすくすると同時に、番組フォーマットを始めとするコンテンツ輸出の更なる推進を目指す方針。
 

 総務省―電波遮へい対策事業に補助金交付 2012. 9.10

 
 総務省は10日、社団法人移動通信基盤整備協会(入江恵会長)から申請のあった、鳥取豊岡宮津自動車道(国道178号線)および北近畿豊岡自動車道(国道483号線)の携帯電話などの通じないトンネルに対する電波遮へい対策事業に対し、補助金の交付を決定した。これにより、同自動車道のトンネル内において、携帯電話の通話が可能となる。
 対象事業者は、エヌ・ティ・ティ・ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社で、サービス開始は平成25年3月中旬を予定している。事業対象となるトンネルは、鳥取豊岡宮津自動車道が船越トンネル、間室トンネル、由良トンネルの3か所。北近畿豊岡自動車道が八鹿トンネル、畑トンネル、石和トンネル、大倉部トンネル、枚田トンネルの5か所。補助金総額は1億8111万5000円で、総事業費の約半分となる。
 

 計測展―ウェブサイトからの入場事前登録開始! 2012. 9.10

 
 「計測展2012 OSAKA」(日本電気計測器工業会=JEMIMA主催)のウェブサイトからの入場事前登録が10日から開始した。会期は10月31日(水)~11月2日(金)までの3日間、大阪市北区のグランキューブ大阪(中之島・大阪国際会議場)で開催される。

 今回は『計測と制御で創る未来の地球~スマートソサエティと安心・安全~』をテーマに、62社・団体が出展し、基調講演やテクニカルセミナーなども同時開催する。当日の入場料は1000円(消費税込)だが、Webサイト事前登録者および招待状持参者は無料。展示会Webサイトは、http://www.jemima.or.jp/event/keisoku2012/。
 同展示会は、『計測と制御技術』に関する国内最大の専門展として、東京と大阪で毎年交互に開催しており、日本の産業を支える計測と制御技術の最新情報を紹介する。
また、今回の併催事業では①経済産業省や大学・研究機関から各専門分野の第一人者を講師に招いて、関西の産業活性化、エネルギー政策、インフラのセキュリティ対策に向けた提言を行う基調講演をはじめ、②『スマートソサエティの実現に向けて』をテーマに、産学官のリーダーが議論を交わす〝ラウンドテーブルセッション〟、③新たなエネルギー活用に向けたビジョンを紹介する特別講演、④出展企業が最新技術を紹介する63テーマにのぼるテクニカルセミナー、⑤計測制御に関わる技術や法規制などの最新状況を紹介するJEMIMA委員会セミナーの開催を予定している。
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