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関西発ニュース



 

 NHK大阪―後期連続テレビ小説『純と愛』の完成試写会を開催 2012. 9.03

 NHK大阪放送局は3日、大阪市中央区の大阪放送会館で、平成24年度後期連続テレビ小説『純と愛』第1週「第1回~6回(まほうのくに)」の完成試写会と取材会を開催した。試写会後の会見には、ヒロイン・狩野純役の夏菜と待田愛(いとし)役の風間俊介をはじめ、サプライズゲストとして主題歌を担当した5人組みのバンドで、沖縄を拠点に活動している「HY」が登場。それぞれが放送前の心境などを語った。

 後期の連続テレビ小説『純と愛』は、大阪市大正区と沖縄・宮古島が舞台になる。脚本は遊川和彦(ゆかわかずひこ)氏が担当し、現代の絆〟をメインテーマに、結婚や家族、人生半ばからの再スタートなどを盛り込んだオリジナル作品。
 第1週話では、冒頭から宮古島の勇壮な姿が映し出され、父親と大げんかをして宮古島を飛び出した純が、大阪のホテルに就職して奮闘する姿を描いている。正義感が強く一本気な純と、後に夫となる奇妙な青年・愛との運命的な出会い。またスタジオ内とは思えない豪華なホテルセットなども見所。
 会見の冒頭、NHKの山本俊彦チーフ・プロジューサーは、「現在第4週までを撮り終えました。第1週では、夏菜さんはヒロインを演じることに大変苦闘していましたが、これから成長していく姿が楽しみです。久々の現代劇ですので、応援してください」とあいさつした。
 夏菜は、「第1週の収録は、役作りでつらかった思い出しかないです。でもこうして苦しさが形になり、できあがったのをみて、ほっとしました。これから成長していく姿をお見せできると思います」と心境を語った。
 風間は、「素直に面白かったというのが感想です。純と愛の二人がこれからどういう風に恋愛に発展するのか想像もできない。週を追う毎に内容も高まっていきますので、ご期待下さい」と話した。
 またHYは、「自分たちが一生懸命書いた曲が朝ドラで流れているのを聞き、本当に感動しました。多くの人に朝届けられることを誇りに思います」と笑顔で語っていた。

 放送は、10月1日(月)~翌3月30日(土)まで。午前8・00~8・15(総合・月~土、全151回)ほかを予定している。
 

 NICTなど3者―日本初の『フェーズドアレイ気象レーダ』を共同開発! 2012. 8.31

  情報通信研究機構(NICT)、大阪大学(阪大)、東芝の3者は8月31日、大阪府吹田市の阪大吹田キャンパスで、日本初となる『フェーズドアレイ(FA)気象レーダ』を報道陣に公開した。
3者は共同で、XバンドのFA気象レーダの開発を2008年に着手。128本の「スロットアレイアンテナ」による「デジタルビームフォーミング(DBF)」を採用することで、観測時間を10~30秒に短縮することに成功した。
これにより、これまでの気象レーダでは対応できなかったゲリラ豪雨(局地的大雨)や竜巻の詳細な3次元構造をわずか10秒で観測でき、突発的な気象災害の監視や短時間予測に役立つことが期待される。
今後は、局地的大雨や集中豪雨などの現象を対象として性能評価試験を兼ねた観測を行い、実用化を急ぐ。(2面に関連記事)


 (2面)独立行政法人情報通信研究機構(宮原秀夫理事長)、国立大学法人大阪大学(平野俊夫総長)、東芝(佐々木則夫社長)は、ゲリラ豪雨や竜巻などを観測するための『フェーズドアレイ気象レーダ』の開発に、日本で初めて成功した。2012年5月に、阪大吹田キャンパスの電気系建屋屋上に設置して調整作業を続け、6月から試験観測を開始した。

 「フェーズドアレイレーダ」は、多数のアンテナ素子を配列し、それぞれの素子における送信および受信電波の位相を制御することで、電子的にビーム方向を変えることができる。パラボラアンテナを機械的に回転させる一般的なレーダと異なり、瞬間的にビーム方向を自由に変化させることができるため、航空機やミサイルなどの飛翔体検出に用いられることが多い。
 今回新開発した『フェーズドアレイ気象レーダ』は、上向き方向に約5~10度のビーム幅の電波を送信して、雨粒の散乱で戻ってくる電波を128本のスロットアンテナの個々で受信し、その受信信号をソフトウェア上で合成処理する。約1度の分解能で全角の観測値を同時に得ることができる。
 ちなみに従来型のパラボラアンテナ型のレーダでは、3次元観測を行うためにはパラボラアンテナの仰角(上向き方向)を変えながら10数回転させる必要があった。
 しかし新開発のレーダでは、仰角方向にDBFを用いた電子走査(最大112仰角)を行うことで、アンテナを1回転させるだけで半径15~60㌔㍍、高度14㌔㍍までの範囲で、隙間のない詳細な3次元降水分布を観測することが可能になった。
 現在、日本では大型の気象レーダが全国に配備され、都市部では降雨をより細かく観測できる小型の「Xバンドマルチパラメータ(MP)レーダ」の整備が進められている。これらのレーダはパラボラアンテナを機械的に回転させて降雨観測を行うため、地上付近の降雨分布観測には1~5分、降水の3次元立体観測には5分以上の時間を要する。そのため時間短縮という大きな課題があった。
 最近頻繁に発生している局地的大雨をもたらす積乱雲は約10分で急発達し、竜巻も数分で発生して移動するため、それらの兆候を迅速に察知するには、より短時間で詳細な3次元構造を観測できるFA気象レーダ技術の実現が期待されていた。
 今回の新開発レーダによって、今後は気象予測の高精度化、また局所的・突発的な気象災害の前兆現象の検出や短時間予報(ナウキャスト)情報の配信などの実現も期待できる。
 

 カーナビ特集―富士通テン イクリプスの新製品7機種を市場投入! 2012. 8.31

 富士通テンは、ECLIPSE(イクリプス)ブランドのカーナビゲーションシステム・2012年夏モデルとして、7月上旬に計6機種のメモリーナビを市場投入した。2012年の夏モデルは、業界最大級の大画面や市販初の『クルマでDS』対応などにより、使いやすさや楽しさが大幅に向上し、ドライブがより楽しくアクティブになる製品だ。

とくに新製品6機種のなかでも「AVN-ZX02i」=写真=は、業界最大級の9型ワイド液晶を搭載しており、操作性と視認性が大幅に向上した。画面サイズは同社7型比で約1・8倍と大きくなったため、地図表示エリアが格段に拡大し、これまでよりも広域の情報が確認できるのが最大の特長。高い再現力をもつVGAと高輝度のLEDバックライトにより、DVDや地デジ映像はもちろん、地図の細かな情報まで鮮やかな色彩とリアルな表現でディスプレイに表示する。画面のボタンも押しやすくなっており、操作性も大幅に向上しているため、後部座席からでも大迫力の映像が楽しめる。
また同機と「AVN-Z02i」の2機種は、市販ナビでは初めて『クルマでDS』に対応する。ナビと『ニンテンドーDS®』がワイヤレスで繋がることで、手書き入力での設定や目的地検索など、DSならではの簡単な操作が実現する。ご当地キャラクターが全国各地の有名スポットを紹介する『観光案内』をはじめ、子どもから大人まで楽しめる『ご当地クイズ』も提供しているため、家族でのドライブなどで、これまでにない新しいコミュニケーションが図れる。
さらに、同2機種は直射日光補正LSI「Vivid View Processor(ヴィヴィッド・ビュー・プロセッサ)3」を搭載しているため、画面がより見やすくなった。これは前面部に設置したセンサーで感知する光量に応じて、色や明るさの濃淡の段階やコントラストを自動補正するため、太陽光などによる反射で画面が白っぽく見えにくくなるという問題が解消した。
このほか、iPhoneのカメラ映像に、目的地の方向や右左折情報などの案内をナビ画面に表示するアプリケーション「Driview」(ドライビュー)にも初めて対応しており、実際の映像にナビ情報を重ね合わせることができる。スマートフォンのようなフリック操作やドラッグ操作にも対応しているため、きびきびした動きで快適なフィーリングを実現し、起動からルート探索、マップ画面でのスクロール、さまざまな機能へのアクセスなど、すべてをストレスフリーで心地よく使いこなせる。素早いスクロール動作にもしっかり追従してくれる快適さも備えている。
 

 近畿総合通信局―移動体通信(携帯電話とPHS)の普及状況を発表! 2012. 8.30

 近畿総合通信局(野津正明局長)は8月30日、平成24年6月末での近畿管内における移動体通信(携帯電話とPHS)の普及状況を取りまとめて公表した。

それによると、携帯電話とPHSの合計契約数は2147万595件となった。前四半期からは27万3837件増加し、伸び率は1・3%(全国は1・4%)となった。
種別では、携帯電話が2076万6630件。前四半期からは25万2758件増加し、伸び率は1・2%(同1・3%)となった。
一方、PHSは70万3965件。前四半期からは2万1079件増加し、伸び率は3・1%(同)となった。
第2世代携帯電話は、今年7月でサービスを全て終了した。第3世代は前四半期からの伸び率が1%を切るなど鈍化する一方で、3・9世代のLTE方式の伸び率は58・1%となり、契約数は60万件を超えるなど世代交代が進んでいる。
 

 近畿総合通信局―ジャパン・モバイルキャスティングに予備免許 2012. 8. 29

 近畿総合通信局(野津正明局長)は8月29日、ジャパン・モバイルキャスティングに対し、「V-High マルチメディア放送」を行う移動受信用地上基幹放送局(兵庫県姫路局、和歌山県和歌山局)に予備免許を付与した。9月18日から試験電波送信を開始し、段階的に増力する。放送開始は11月を予定している。

「V-High マルチメディア放送」とは、地上アナログテレビ停波後の207・5メガヘルツ以上222メガヘルツ以下の周波数を使用して行なう携帯端末向け放送。動画・音楽、新聞・雑誌・電子書籍・ゲームなどの様々な形式のコンテンツをはじめ、従来の放送にない蓄積型放送や、高画質・高音質のリアルタイム型放送などが提供される。
 主な放送区域は、姫路中継局が加古郡稲美町および播磨町の全域、並びに神戸市西区、姫路市、明石市、加古川市、赤穂市、三木市、高砂市、淡路市、たつの市、神崎郡市川町、福崎町および揖保郡太子町の各一部。和歌山局は大阪府泉南郡岬町、和歌山県和歌山市、海南市、有田市および紀の川市、岩出市の各一部となる。
 

 ハムフェア特集―アイコムブースでは多彩な製品群を展示紹介 2012. 8. 24

 アイコムブース(JAIAコーナー・D‐03)では、同社のフラグシップ機である「IC-7800/7700」をはじめ、DX実戦機として人気の高い「IC-7600」やD-STAR機など、多彩な製品群を展示している。またハムフェア開催中の土・日の両日は、『D-STARトランシーバーを持ってハムフェアへ行こう!!』キャンペーンを実施。D-STARトランシーバーを同社ブースに持参すれば、それぞれ先着50人に記念品がプレゼントされる。10時30分から『記念品引換券』が配布され、交換は13時30分から。同社ブースでは、魅力ある製品群のラインアップをはじめ、キャンペーンなどを通して、アマチュア無線の魅力と可能性のすべてを紹介する。

 今回のハムフェアで注目する製品は、同社の豊富なHF機ラインナップの中でもその集大成となる「IC‐7800」=写真=。アマチュア無線家が長年待ち望んでいた世界最高級機といえる製品で、アナログとデジタル技術を融合したことで受信機能が大幅に向上した。約1万点の電子部品を採用し、機能面ではパソコンの一部機能に匹敵する能力を持つ。本体表示部は、7インチワイドカラー液晶ディスプレイを採用。実追随速度の針式メーターや多機能なスペクトラムスコープなどを表示。RS‐232CとLAN端子を装備し、パソコンとのインターフェイス機能を充実。CFメモリーカードによる音声入力や録音、さらに機能制御も可能にしている。
 また、この「IC‐7800」の卓越した基本性能と先進の機能を引き継いで誕生したのが、高級HF実戦機の「IC‐7700」。同様にアナログとデジタルの技術を複合的に融合したことで、受信部のHF帯におけるダイナミックレンジ110dBとIP3=+40dBmという圧倒的なスペックが実現した製品。
 さらに、これら高級機の血統を受け継いで誕生したのが「IC-7600」。同機はリリース後間もなく、世界各国のアマチュア無線家から高い評価を得た。大幅なコストダウンと、上位2機種に迫る優れた受信性能を実現した。特にインバンドIMD特性やスペクトラムスコープは、性能と機能が大幅にアップしている。ソフトウェア、受信性能、機能性、操作性の全ての面において、大きな進化を遂げた製品である。同社ブースでは、これら魅力ある製品群が体感できる。
 

 ハムフェア特集―JARL『災害時通信システム』が和歌山県で完成! 2012. 8. 24

 アマチュア無線を利用した『災害時通信システム』が和歌山県で完成し、その披露式典が6月15日、和歌山市の日赤会館で開かれた。式典には、仁坂吉伸和歌山県知事をはじめ、日本アマチュア無線連盟(JARL)の長谷川良彦理事や日赤和歌山県支部の関係者らが出席し、トルコやオーストラリア、串本町などと交信するデモンストレーションが行われた。

 同システムは、2009年に和歌山県が日本アマチュア無線連盟へ協力を依頼して構築したもので、連盟が新開発したデジタル通信方式の『D‐STAR』を運用する。昨年3月の東日本大震災では、デジタル無線を通じて被災地から関西に届いた情報をもとに救助にあたった事例もあり、災害時には日赤和歌山県支部の無線室を拠点とした通信網の構築が可能になる。
 同システムでは、極めてクリアな音声通信が実現する。画像データの伝送やインターネット経由の遠距離通信も可能で、日本全国をはじめ、海外40数か国とも交信できる。さらに衛星を利用したGPS機能により、正確な位置情報も把握できる。遠距離通信を可能にする中継局(レピータ)には、バックアップの電源装置が装備されており、停電時でも通信が寸断されることはなく、緊急時での活用が見込める。
 JARLでは、すでに高野町や紀の川市、田辺市など5つの中継局を設置しており、9月頃には新宮市にも中継局を設置する予定。これにより県内の海沿いの地域はほぼカバーすることになる。
 仁坂知事は式典の席上、「東南海・南海地震の発生が想定される和歌山県では、地震や津波で既存の通信網がだめになる可能性があり、多重の備えが必要になる」と述べるなど、災害支援に大きく貢献する通信手段として期待される。
 『D‐STAR』は、総務省がすすめる伝送速度の高速化(ブロードバンド化)によってJARLが開発したもので、デジタル化とネットワーク化を図ることで、新しい通信スタイルが実現する。現在、日本をはじめ欧米やアジアなどの主要40カ国以上に導入されており、レピータ(中継局)数は1000局を超えている。日本でも90局が開設されるなど、アマチュア無線の全エリアに設置されており、レピータ局間を中継する幹線系通信をはじめ、インターネットの接続により、広範囲で快適な通信が可能になる。
 もちろん、レピータを介さない一般的な交互(シンプレックス)通信も可能で、『D‐STAR』に対応した430MHz帯もしくは1200MHz帯デジタルトランシーバーであれば、すぐに次世代デジタル通信を楽しむことができる。対応するトランシーバーは、今後無線機器メーカーからさまざまなタイプのモデルが登場する予定だが、現在海外局と交信できるのはアイコムの「ID‐31」1機種のみ。世界各国の人たちとリアルタイムに会話ができ、的確な情報収集が可能になるなど、今後はトランシーバーの開発も急がれる。
 

 パナソニック―報道カメラの新製品を発売! 2012. 8. 23

 パナソニックは、『P2HD』シリーズの新製品メモリーカード・カメラレコーダー「AG-HPX600」(本体希望小売価格152万2500円)=写真=を、9月から発売すると発表した。

同製品は、プロフェッショナル映像コーデックの新体系『AVC-ULTRA』への拡張性を備えた初のカメラレコーダーで、多彩なレンズが使える2/3型ショルダータイプ。業界最軽量の本体約2・8㌔㌘のコンパクトボディを実現し、感度F12(60Hz時)・S/N59dBの高いカメラクォリティを得る新開発MOSセンサーを搭載している。
また、記録コーデックは、AVC-Intra100/50、DVCPRO HD、DVCPRO50、DVCPRO、DVを標準搭載。この仕様を基本に、『AVC-ULTRA』への対応など必要な機能はオプション(有償)でインストールする新システムを開発。報道・制作などの用途に合わせて、低コストで使いやすい収録システムを提供する。
なお、同製品は8月22日(水)~25日(土)まで、北京の中国国際展覧センター(CIEC)で開催される北京国際放送機器展『BIRTV2012』と、9月7日(金)~11日(火)までオランダ・アムステルダムRAIセンターで開催される欧州国際放送機器展『IBC2012』に出展を予定している。
 

 ケイ・オプティコム―ケイ・キャットを吸収合併 2012. 8. 23

 ケイ・オプティコム(大阪市北区、藤野隆雄社長)はこのほど、ケイ・キャット(大阪府枚方市、辻村順一社長)を吸収合併すると発表した。両社とも関西電力の子会社で、合併は10月1日を予定している。8月9日に開催したケイ・オプティコムの臨時取締役会で承認決議した。

 同社は、関西一円に広がる独自の光ファイバーネットワークを基盤に、「eo光ネット」、「eo光テレビ」、「eo光電話」、「eoモバイル」などのサービスを展開しており、2012年7月末での契約数は約134万件。
 また、ケイ・キャットは枚方・八幡市などで約9万件の顧客に対し、HFC方式によるケーブルテレビサービスを展開するほか、「eo光チャンネル」をはじめとした地域に密着した番組の制作もしている。
 現在、「eo光テレビ」では、ケイ・オプティコムが光ファイバーのインフラ提供をはじめ、販売や工事、顧客サポート業務などを行い、ケイ・キャットが放送サービスを提供するという体制をとっており、約55万件の顧客に対し、サービスを提供している。
 同社は合併後、経営の効率化・合理化を図るとともに、通信事業者や放送事業者という立場を活かし、通信と放送を融合した魅力的なサービスを創出することを目指している。
 

 富士通テン―インドネシアにカーオーディオ関連の現地法人設立 2012. 8. 23

 富士通テンはこのほど、インドネシアにカーオーディオ関連製品・自動車用電子制御機器の製造会社と販売会社を、10月に設立すると発表した。現地での生産体制を確立し、事業基盤を強化する方針で、2015年度には売上高100億円を目指す。

 製造会社は、『富士通テン・マニュファクチャリング・インドネシア』。西ジャワ州ボゴール県に、延床面積1万1000平方㍍の工場を建設する。社長には現在インドネシア室主査の木梨敬久氏が就く。資本金は初年度約12億円、16年度までに約18億円に増資する予定。従業員も初年度は70人でスタートし、16年度には450人に増員する。操業開始は2013年7月を、量産開始は12月を予定している。
 同工場では、CDチューナーやディスプレイオーディオなどのカーオーディオ関連製品をはじめ、エンジン制御用/エアバッグ制御用電子機器などの自動車用電子制御機器を製造する。当面はインドネシア国内向けに製品を供給するが、2年後には日本向けに電子機器を輸出する予定。
 一方の販売会社は、『富士通テンAVEインドネシア』。ジャカルタ首都特別州に本拠を置き、資本金は約9000万円。富士通テンが60%、現地の販売代理店のアヌグラ・ファロファ・エレクトリンド(AVE)が40%を出資する。社長にはインドネシア室エキスパート(課長職)の高橋延浩氏が就く。従業員は初年度20人、16年度までには30人に増員する。2012年10月からの営業開始を予定している。
 同社では、現在新興国を中心とした海外事業の拡大を進めており、海外の生産拠点は7カ国目となる。今年6月には中国事業の統括会社・富士通天投資有限公司の営業を開始。また7月にはインド大手自動車機器メーカーNKミンダグループとの合弁により、生産会社と販売会社を設立している。
 

 故松下正治氏の社葬ー9月13日にリーガロイヤル 2012. 8. 09

 パナソニックは9月13日、7月16日に逝去した同社の名誉会長(元社長・会長)故松下正治氏の社葬を執り行う。
 場所は大阪市北区中之島のリーガロイヤル「光琳の間」、時間は13時~15時まで。葬儀委員長は大坪文雄会長、副委員長は津賀一宏社長が務める。喪主は長男の松下正幸副会長で、香典や供花、供物は拝辞する。問合せ先は、同社秘書グループ・保信チーム(大阪府門真市大字門真1006)電話06(6908)5830
 

 10月スタート NHKBS時代劇『猿飛三世』の京都ロケ開始! 2012. 8. 08

 NHKのBS時代劇『猿飛三世』(10月12日スタート、午後8・00~)の収録取材会が8日、京都・太秦の松竹撮影所で行われた。

 同ドラマは、江戸時代初期が舞台で、真田十勇士として名高い猿飛佐助の孫の佐助(伊藤淳史)が主人公。名前は同じだが、山奥の忍びの里に生まれた冴えない忍者のタマゴの佐助は、小藩の家老の娘・お市(水川あさみ)との出会いをきっかけに京に飛び出す。お市を陰謀から守ろうと、無我夢中で闘う中で、忍者として、男として成長していく姿を描く痛快娯楽時代劇。7月13日にクランクインし、京都、滋賀、奈良でロケを敢行した。現在は京都太秦の松竹撮影所内のオープンセットで撮影し、同日は第2回放送分を収録した。会見には、主演の伊藤と水川らが出席し、抱負などを語った。

 会見の冒頭、NHKの城谷厚司チーフ・プロデューサーは、「このドラマは、今までの時代劇とはちょっと違う新しい世界観があると感じとれるのではないかと思っています。撮影は最初から全開で、山奥で林の中を走りまわったり、山登りのようなロケをやったり、1日がかりのアクションシーンを撮ったりと、かなり暑い中でハードな撮影をやっています。ロマンスあり、家族愛あり、そして友情が描かれ、戦いがあります。ぜひ放送をご期待いただきたいと思います」とあいさつした。
 また伊藤は、「現場が始まってから約1か月が経ちますが、暑い大変な現場です。スタッフが少しずついい状況を作ってくださっていて、現場は和気あいあいと穏やかに進んでいます。今回、初めてアクションに挑戦しますが、監督はじめチームのみなさんに助けられ、できる限りのことをやれたらと思い、がんばっています」と語った。
 水川は、「こんなにも暑い京都で、このふん装をしたまま山を登らされたり、ワイヤーに吊されたり(笑)、なかなか東京にいると体験できないようなことをたくさん体験させていただいていて、とても楽しく新鮮な気持ちでやらせていただいています」と話していた。
 このほか取材会には、いわくありげな謎の商人・徳三郎を演じる柳葉敏郎をはじめ、佐助の母を演じる浅野ゆう子、お市の父を演じる堺正章も出席した。
 

 富士通テン―ローコストのデジタルタクシー無線機10月に発売! 2012. 8. 08

 富士通テン(兵庫県神戸市、重松崇社長)は8日、タクシー無線機の新商品として、ローコストでデジタル化を実現する4値FSK方式タクシー向けデジタル無線機「FTM40-560AD」と基地局無線機6タイプを、10月上旬に発売すると発表した。
 今回発売する商品は、基地局無線機に高精度な水晶発振器OCXOを搭載しているため、周波数のズレが生じにくく、長期間安定した周波数で運用することが可能。1波単信方式で移動局間通話ができる音声通話専用モデルから、車両の位置や動態把握が可能なシステム対応モデルまでを取り揃えてあり、多様なタクシー事業者のニーズに応えることができる。
 新製品の主な特徴は、安定した周波数の確保で調整の手間が削減できるほか、配車システムへの拡張が容易なこと。音声通話のみの使用から、配車システムとして使用する際にも、操作器やGPSアンテナを追加(いずれもオプション)するだけで、簡単・手軽にシステムの拡張ができる。
また、コンパクト設計(W150×H25×D150㍉)を採用。移動局(タクシー)間で通話ができるため、乗務員同士の確認がスムーズにでき、同社独自のデジタル技術により、高音質で秘話性の高い通信が実現する。
 

 TOA―第1四半期連結決算は増収増益 2012. 8. 07

 TOAの平成25年3月期第1四半期連結決算(平成24年4月1日~同6月30日)は、売上高が対前年比3・5%増の74億6000万円、経常利益は同17・3%増の3億9800万円、四半期純利益も同22・5%増の1億8200万円となった。
国内では、防災関連の放送システムや監視カメラなどのセキュリティ商品の売上が大幅に伸張。海外では、為替の円高影響などにより、アメリカや欧州・ロシアでは売上げが伸び悩んだものの、アジア・パシフィック地域は好調に推移した。
 一方、通期での連結業績見通しについては、売上高370億円、経常利益35億円、当期純利益は21億円を見込んでいる。
 

 アイコム―第1四半連結決算は期増収減益 2012. 8. 07

 アイコムの平成25年3月期第1四半期(平成24年4月1日~同年6月30日)の連結決算は、売上高が対前年同期比4・1%増の56億1900万円となったが、経常利益は同79・3%減の4400万円、四半期純利益も同90・9%減の1100万だった。
 損益面では、前期に引き続き生産工場における生産効率改善活動や、外貨建て部材の調達率アップ活動の効果により、営業利益は前年同期比で増益。円高による外貨建資産の為替差損により、経常利益と四半期純利益は減益となった。
 一方、通期での連結業績予想では、売上高は対前年同期比2%増の240億5000万円、経常利益は同3・5%増の15億8000万円、当期純利益は同0・4%減の11億円を見込んでいる。
 

 NHK大阪―「純と愛」のスタジオ収録会を実施 2012. 7. 31

 NHK大阪放送局は7月31日、大阪市中央区の大阪放送会館で、平成24年度後期連続テレビ小説『純と愛』のスタジオ収録取材会を実施した。スタジオ内には朝ドラ初となる大規模なホテルのロビーが再現され、取材記者らに初公開した。また会見では、ヒロイン・狩野純を演じる夏菜をはじめ、純の相手・待田愛役の風間俊介、純が就職するホテルの関係者ら7人が出席し、抱負などを語った。

 冒頭、同席した制作統括の山本敏彦チーフ・プロデューサーは、「これまでの朝ドラでは、スタジオいっぱいにセットを建てたことがありません。今回は豪華な出演者を迎えて、セットも豪華につくりました。細かなところまでこだわっていますので、是非放送を楽しみにしてください」と強調した。
 夏菜は、「こんなに大きなセットは初めてで、すごくリアル感があるので、やりやすく演じさせてもらってます。撮影は毎日が本当に楽しくて、撮影のない休みの日には、何したらいいのか困っています」と語った。
 風間も「後ろで働いている人たちの動きなどが本当にリアルに描かれ、シーンでしゃべっている人だけではなくて、このホテル全体の空気がすごく伝わるセットだなぁと思って、すごくワクワクした気持ちです」と話した。
 また、ホテルの社長・大先真一郎役を務める舘は、「すごくチャラ男な感じで演じさせてもらってます」とコメントし、ホテルコンシェルジュ水野安和役の城田優は、「撮影初日から〝楽しい!〟と、ずっと言い続けています」と話すなど、撮影は和気あいあいとした雰囲気で進められている。
 7月3日からスタートしたスタジオ収録は、26日からオオサキプラザホテルのロビーセットでの収録に入り、同日の撮影では第2週第11回放送分のヒロイン・純(夏菜)が、女性とEV(電気自動車)に乗り込む大先社長(舘ひろし)を見送るシーンなどを収録した。
 ドラマは、実家である宮古島のサザンアイランドホテルを継ぐことを父親から断られた狩野純が、生まれ故郷の大阪にあるオオサキプラザホテルに就職する。そして不思議な青年・待田愛と出会い、さまざまな障害を乗り越え結婚し、二人で数々の難題を乗り越えていく姿を描く。放送は10月1日(月)からを予定している。
 

 パナソニックの松下正治名誉会長が死去 2012. 7. 17


 パナソニックの名誉会長・松下正治(まつした・まさはる)氏が16日未明、老衰のため大阪府守口市の病院で死去した。99歳。葬儀は近親者のみで執り行い、後日社葬を営む。喪主は同社副会長の長男・正幸さんが務める。
 同氏は東京都出身。松下電器産業の創業者・故松下幸之助氏の娘婿となり、1940年5月に松下電器産業に入社した。監査役や取締役を経て45年に副社長、61年には48歳で2代目社長に就任した。77年に会長就任後、2000年には名誉会長となる。この間、海外生産拠点の拡充などを進め、同社をグローバル企業に育てた。84年には勲一等瑞宝章、86年には西独から功労勲章大功労十字章を受章した。
 

 古野電気平成25年第1四半期決算 損益面が改善 2012. 7. 13

 古野電気の平成25年2月期第1四半期連結決算(平成24年3月1日~同年5月31日)は、売上高が対前年比3・1%減の172億9900万円で、営業利益は同66・8%減の5600万円、経常利益は同32・6%増の4億1600万円、四半期純利益は5200万円となった。
 売上げについては、商船市場向けやプレジャーボート市場向けが伸び悩んだほか、医療機器が減少した。また損益面では、研究開発費の縮小で販売費及び一般管理費は減少したが、売上総利益の減少率がこれを上回ったため、営業利益は大幅に減少。経常利益は為替差損益の影響などにより、営業外収支が前年同期に比べ2億1千5百万円改善したため大幅に増加し、四半期純利益も(前年同期の四半期純損失は9300万円)大きく改善した。
 

 朝日放送など3社―『radiko・jp』の安定運用に向けて新会社設立! 2012. 7. 02

 朝日放送、エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト、radikoの3社は2日、共同で新会社「株式会社メディアプラットフォームラボ」を設立した。新会社は、パソコンやスマートフォンなどがそのままラジオの受信機となるサイマルラジオの配信サービス『radiko・jp』の効率的で安定した一元的な運用管理をはじめ、新規ビジネスや次世代配信プラットフォームの設計・技術開発などを担う。本社所在地は大阪市で、資本金は5000万円。出資比率はインターネットでの大規模コンテンツ配信実績と技術力を持つNTTスマートコネクトが51%、『radiko・jp』のサービス提供主体であるradikoが34%、『radiko・jp』の立ち上げ時から配信システムの設計・構築・運用に携わってきた朝日放送が15%。
 『radiko・jp』は、2010年3月15日のサービス開始以来、参加放送局と配信地区の拡大、東日本大震災後のラジオに対する生活者意識の高まりなどにより、月間ユニークユーザー数が1000万人(2012年4月現在)を突破した。スマートフォンなどの新たな聴取環境にいち早く対応し、番組と連動して画面上に関連情報や出演者画像が表示でき、加えて聴取者同士での新たなコミュニケーショも図れる。従来の聴取スタイルを〝聴く〟だけから、〝参加して楽しむ〟へと変革させつつあり、今後も更なる拡大が見込まれている。
 

 総務省近畿総合通信局 管内ブロードバンドの普及状況を発表 2012. 6. 29

 総務省近畿総合通信局(野津正明局長)は6月29日、平成24年3月末でのブロードバンド普及状況を取りまとめて発表した。
 それによると、近畿管内2府4県のブロードバンドサービスの契約数は711万6557件となり、前四半期からは33万8397件増加、世帯普及率は79・7%(全国平均73・8%)となった。
 各サービスの内訳は、FTTHの契約数が421万4531件。前四半期からは6万1333件増加、ブロードバンドサービスに占める割合は61・3%となり、世帯普及率は47・2%となった。
 ブロック別では、管内の近畿エリアが全国平均(41・7%)を5・5ポイント上回り全国1位。都道府県別普及率でも滋賀県が56・6%となり、前四半期に続き全国1位となった。
 またその他のアクセスサービスでは、CATVの契約数は前四半期からは0・2%(2867件)増加し、123万7706件。BWAは同50・0%(12万3015件)増加し、36万8821件。3・9世代携帯電話パケット通信は同107・8%(20万4774件)増加し、39万4799件となったが、一方でDSLは同5・6%(5万3591件)減少するなど、他のサービスへの移行に伴う減少が続いている。

《ブロードバンドサービスの種類》
●【ブロードバンドサービス】FTTHアクセスサービス、DSLアクセスサービス、CATVアクセスサービス、FWAアクセスサービス、BWAアクセスサービスおよび3・9世代携帯電話パケット通信アクセスサービス
●【FTTHアクセスサービス】光ファイバー回線でネットワークに接続するアクセスサービス(集合住宅内などにおいて、一部に電話回線を利用するVDSLなどを含む)
●【DSLアクセスサービス】電話回線(メタル回線)でネットワークに接続するアクセスサービス(ADSLなど)
●CATVアクセスサービス=ケーブルテレビ回線(FTTHを除く)でネットワークに接続するアクセスサービス
●【FWAアクセスサービス】固定された利用者端末を無線でネットワークに接続するアクセスサービス
●【BWAアクセスサービス】2・5GHz帯を使用する広帯域移動無線アクセスシステム(WiMAX)でネットワークに接続するアクセスサービス
●【2・5GHz帯を使用する広帯域移動無線アクセスシステム(WiMAX)でネットワークに接続するアクセスサービス】携帯電話などを用いて3・9世代通信システム(LTE)でネットワークに接続するアクセスサービス
 

 NHK特集番組で六代・桂文枝を襲名する桂三枝が会見 2012. 6. 18

 NHK大阪放送局は18日、大阪市中央区の大阪放送会館で、7月16日に六代・桂文枝を襲名する桂三枝の取材会を実施した。NHKでは、桂三枝のこれまでの芸能活動を振り返る特集番組『桂三枝のすべて~六代桂文枝襲名~(仮)』の放送を7月に予定しており、同日は桂文珍や月亭八方、林家染丸、桂きん枝をゲストに迎えて、懐かしの公開バラエティ番組『ヤングオーオー』の人気コーナー〝あたかも読書〟を同局のスタジオで再現した。
 収録後に会見した三枝は、「まだまだ先だと思ったのですが、1カ月を切ってなんかなぁ~と思っています。嫌でもなるんでしょうけどねぇ~、どうも私の頭の中では〝文枝〟と言うたら、師匠の顔が思い浮かぶわけです。自分が文枝になるという実感がわかないんです。パーティーをやったり、披露公演をやって、まあ皆さんに文枝と言って頂いたり、声をかけていただいているうちにだんだん文枝になっていくのかな~と。そういうのが実感でございますね」と心境を語った。
 同番組では、創作落語の第一人者としての桂三枝を、落語界にゆかりのある様々な人の話を交えて紹介する。桂文枝を襲名するまでの日々をカメラが密着し、45年にわたる落語家・桂三枝を集大成する。特集番組『桂三枝のすべて~六代桂文枝襲名~(仮)』は、7月29日(日)午後2時~4時58分、NHKBSプレミアムでの放送を予定している。
 

 NHK朝ドラ『純と愛』宮古島ロケスタート! 2012. 6. 17

 NHK大阪放送局が制作する平成24年度後期連続テレビ小説『純と愛』(10月1日スタート、月~土曜午前8・0)の沖縄・宮古島ロケ取材会が17日、宮古島市の宮古島東急リゾートで行われた。同日は天候にも恵まれて、ヒロインの狩野純を演じる夏菜や純の父親役の武田鉄矢、祖父役で宮古島市出身の平良進ら8人のキャストが会見した。
 同席したNHKの山本敏彦チーフ・プロデューサーは、「5月22日に大阪でクランクインし、6月12日に空路でこちらにきました。ロケは13日から開始していますが、台風の影響も回避できるようにみなさんに頑張ってもらってます。宮古島は最高です。地域も盛り上がり、いい作品に仕上がっていくと思います。また今回が第一次ロケで、順調にいけば二次ロケ、三次ロケといきたいと思っています」とあいさつした。
 また夏菜は、「ロケが順調に進んでいることをすごく嬉しく思います。この宮古の海と温かい宮古の人たちのためにも頑張らなきゃなと思っています」と意気込みを語った。
 武田は、「ちょっと掴みづらかった台本のテーマですが、宮古ロケがとても良い刺激になっています。心から感謝しています」と話した。
 ヒロイン母・狩野晴海役の森下愛子は、「方言に不安がありましたが、皆さんの温かい言葉を聞き、またこの海を見て、なんか晴海さんのことが少しずつですけど分かってきたような気がします。これから、もっともっと宮古の人間になれるように、頑張りたいと思います」とコメントした。
 ヒロインの兄・狩野正 役の速水もこみちは、「僕の初日は、この宮古での撮影で始まりました。本当に心おきなく撮影に入ることができています。狩野家という素敵な、家族を届けることができればと思いますのでよろしくお願いいたします」と話していた。
 朝ドラ『純と愛』は、宮古島でホテルを経営する両親のもとを飛び出し、大阪のホテル業界に就職したヒロイン・純(夏菜)が、愛(いとし/風間俊介)との恋愛や結婚を経験しながら成長していく姿を描く。今回の宮古島ロケでは、純の家族を演じるキャストがはじめて顔をそろえた。
 

 和歌山県―JARL『D‐STAR』を活用した災害時通信システムを披露 2012. 6. 15

 アマチュア無線を利用した災害時通信システムが和歌山県で完成し、その披露式典が15日、和歌山市の日赤会館で開かれた。同式典には、日本アマチュア無線連盟の長谷川良彦理事をはじめ、仁坂吉伸和歌山県知事や日赤和歌山県支部の関係者らが出席。トルコやオーストラリア、串本町などと交信するデモンストレーションが行われた。
 同システムは、2009年に和歌山県が日本アマチュア無線連盟へ協力を依頼して構築したもので、連盟が新開発したデジタル通信方式の『D‐STAR』を運用する。昨年3月の東日本大震災では、デジタル無線を通じて被災地から関西に届いた情報を基に救助にあたった事例もあり、災害時には日赤和歌山県支部の無線室を拠点とした通信網の構築が可能になる。
 音声通信では、極めてクリアな音質が実現。画像データの伝送やインターネット経由の遠距離通信も可能になる。日本全国をはじめ、海外40数か国とも交信でき、衛星を利用したGPS機能により、正確な位置情報が把握できる。また遠距離通信を可能にする中継局(レピータ)には、バックアップの電源装置が装備されており、停電時でも通信が寸断されることはない。
 日本アマチュア無線連盟では、すでに高野町や紀の川市、田辺市など5つの中継局を設置しており、9月頃には新宮市にも中継局を設置する予定。これにより県内の海沿いの地域はほぼカバーすることになる。仁坂知事は、「東南海・南海地震の発生が想定される和歌山県では、地震や津波で既存の通信網がだめになる可能性があり、多重の備えが必要になる」と話すなど、同システムは災害支援に大きく貢献する通信手段として期待できる。
 

 テレビ大阪決算―増収減益 2012. 6. 7

 テレビ大阪が発表した平成24年3月期の決算(平成23年4月1日~平成24年3月31日)は、単体での売上高は対前年比3・1%増の126億6100万円だったが、営業利益は同51・5%減の9700万円、経常利益は同13・7%減の3億1700万円、最終利益は同66・2%減の5100万円となった。
 収入別では、タイム全体が対前年比1・4%減の55億6800万円、スポットは同0・4%減の53億7400万円、事業収入は同53・8%増の10億6900万円、メディア収入は同19・7%増の6億2400万円、その他の収入は同37・6%増の2700万円となった。
 また、連結での(4社)売上高は対前年比3・8%増の144億円で、営業利益は同0・3%減の3億2200万円、経常利益は同13・2%増の4億2300万円、最終利益は同18・0%減の6600万円だった。
 

 JECA FAIR 2012―DXアンテナが最新システムを初公開! 2012. 6. 6

 電設・電材分野で日本最大級となる展示会「JECA FAIR 2012 ~第60回電設工業展~」(日本電設工業協会主催)が5月30日(水)~6月1日までの3日間、大阪市港区のインテックス大阪で開催され、ビジネス関係者など約9万3700人が来場した。
 今回は開催60回を迎え、名称を「JECA FAIR」に変更。『スマート技術で社会貢献 ~未来都市づくりへのチャレンジ~』のテーマのもと、195社が出展した。次回開催は、2013年5月29~31日、東京ビックサイト西1・2ホールを予定している。
 今回の展示会では、神戸に本社を置くDXアンテナが完全デジタル化のニーズに応える様々な商品や、新ブランド『DXデルカテック』の最新システム「スマートセキュリティシステム」を初めて一般公開するなど、多くの来場者から注目を集めた。
 新商品の「スマートセキュリティシステム」は、集合住宅などの既存アンテナ共聴システムを利用したフルHDのカメラ映像伝送システムで、駐車場の照明などにはハイブリッドスマートライトを使用しており、電力コストが大幅に削減できる。各戸でのモニタリングも可能で、高画質の映像が特長。価格も24万8000円と低く抑え、今秋を目処に発売を予定している。
 『DXデルカテック』は、デジタルコミュニケーション技術により、快適なライフスタイルを実現する商品群を提案するなど、地上デジタル放送移行後の新規ビジネスとして同社が新たに立ち上げた新ブランド。今回はその第一弾として、「スマートセキュリティシステム」を披露した。
 

  平成24年度の日本ケーブルテレビ連盟近畿支部総会開催 2012. 6. 6

 日本ケーブルテレビ連盟近畿支部の平成24年度総会が6日、大阪市内のホテルで開催した。平成23年度の事業報告と決算報告に続き、平成24年度の事業計画と予算案を審議し、いずれも原案通り可決した。また役員改選では、長谷川亨(ジェイコムウエスト取締役)支部長以下役員の続投が決まった。
 冒頭、長谷川支部長は、「地デジ移行後の我々を取り巻く環境は大きく変化している。これからも一致団結し、様々な課題に取組みたい」と話したあと、「6月1日の電波の日に、当近畿支部が表彰されました。アナログ放送の終了に向けて、ケーブルテレビおよび共同受信施設のデジタル化に積極的に取り組み、円滑な地上デジタル放送移行に貢献したことが高く評価されました」と報告。会員に感謝の意を述べた。
 平成24年度の他の役員は次の通り。
 ▽副支部長(経営委員会委員長)=佐野正(ベイ・コミュニケーションズ社長)▽副支部長(営業部会長)=宮田良嗣(ジェイコムウエスト取締役)▽副支部長(技術部会長)=小林千彰(KCN京都社長)▽会計監事=長尾義純(BAN‐BANネットワークス社長)▽会計監事=佐野弘(テレビ岸和田社長)
 

 6月1日は電波の日 記念式典を開催! 2012. 6. 1

 平成24年度『電波の日・情報通信月間』の記念式典(近畿総合通信局/近畿情報通信協議会共催)が1日、大阪市中央区のホテルで開催し、関西の政財界や自治体、また放送や電気通信事業者ら約350人が出席した。
 毎年6月1日は〝電波の日〟と定められ、今年で62回目を迎える。また5月15日~6月15日までは〝情報通信月間〟として、様々な行事も展開される。同日の式典では、電波利用や情報通信の発展に貢献した8個人と6団体が表彰され、近畿情報通信協議会からは京都府(福知山共同作業所)と大阪府(月の輪学院)に情報機器が贈呈された。
 冒頭、野津正明近畿総合通信局長は、「当局では、今年度4項目を柱とした重点施策に取り組んでいる。先ず大地震・津波に強い情報通信インフラの構築を図ります。次に高度な電波利用の促進と良好な利用環境の整備、第三は地上デジタル放送の受信環境整備と新たな放送の普及促進、第四はICT利活用の推進と安心・安全な利用環境の整備です。各種ICT施策を展開することにより、関西地域の安心の確保に努めながら、豊かな社会の実現を目指します」とあいさつした。
 また、大竹伸一近畿情報通信協議会会長(西日本電信電話社長)は、「東日本大震災を経験・復興する中で、非常災害時における電波・情報通信の重要性と多様性を痛感した。今後、災害に強い通信サービスを確保すための取り組みを進めることがますます重要になる。電波・情報通信サービスが担い手となり、引き続きユビキタス社会の実現のために寄与したい」と述べた。

 平成24年度の各受賞者は次のとおり。
●近畿総合通信局長表彰《電波の日・表彰受賞者》=4個人、3団体(敬称略)
▽相河聡(兵庫県立大学大学院教授)
SHF帯を活用した地上デジタル放送配信システムの実用化に向けて技術的課題を検証するなど、放送の技術開発に貢献した。

▽塚部仁之(毎日放送技術管理局長)
近畿広域地上デジタル放送推進協議会主任幹事として、新たな難視対策計画の策定やデジタル混信対策計画の策定に精力的に取り組み、受信環境の改善に貢献した。

▽永井睴久(兵庫県電波適正利用推進協議会会長)
長年にわたり兵庫県電波適正利用推進協議会会長として積極的な周知・啓発活動などに努め、地域の電波に関するリテラシの向上に貢献した。


▽藤井茂箕(兵庫県福崎警察署地域課主任巡査部長)
不法無線局の取締りを積極的に行い多大な効果をあげるなど、電波利用秩序の維持に貢献した。

▽大阪瓦斯株式会社導管事業部(常務執行役員導管事業部長=尾崎洋一郎)
東日本大震災のガス復旧支援活動において、重要な連絡手段である無線通信の通信統制の中心的な役割を果たし、復旧活動における通信確保に貢献した。

▽社団法人日本ケーブルテレビ連盟近畿支部(長谷川亨支部長)
アナログ放送の終了に向けて、ケーブルテレビおよび共同受信施設のデジタル化に積極的に取り組むなど、円滑な地上デジタル放送移行に貢献した。

▽社団法人日本CATV技術協会近畿支部(佐藤房夫支部長)
アナログ放送の終了に向けて、ケーブルテレビおよび共同受信施設のデジタル化に積極的に取り組むなど、円滑な地上デジタル放送移行に貢献した。

《情報通信月間・表彰受賞者》=2個人、1団体
▽大橋建明(一般社団法人テレコムサービス協会近畿支部会長)
電気通信分野におけるセキュリティーの在り方や荒神情報保護の啓発に努めるなど、電気通信事業の普及発展に貢献した。

▽北岡有喜(独立行政法人国立病院機構京都医療センター医療情報部長)
既存の電子カルテシステムにクラウドコンピューティングやICTを融合させ、安心・安全な医療サービスの確立および地域医療連携の充実を図るなど、医療情報化分野に貢献した。

▽株式会社スーパーステーション(代表取締役社長=野村卓也)
コンテンツ流通促進施策における地域コンテンツの海外展開の取組推進にあたり、地域協議会事務局として円滑な運営に尽力するなど、情報通信施策の普及発展に貢献した。

●近畿情報通信協議会会長表彰=2個人、2団体
▽香取啓志(株式会社radikoは配信技術室室長兼メディアセンター長)
地上ラジオ放送のサイマルキャストサービス「radiko・jp」の実用化において中心的な役割を果たすなど、放送受信環境の改善と新たな音声メディアの実現に貢献した。

▽王鎮(独立行政法人情報通信研究機構未来ICT研究所主管研究員)
長年にわたり、超伝導現象を利用したデバイス開発に携わり、開発した窒化ニオブ超伝導電磁波受信機を世界で初めて電波天文観測へ応用することに成功するなど、情報通信技術の発展に貢献した。

▽特定非営利活動法人ヘルスサービスR&Dセンター(理事長=青木則明)
救急医療管制支援システム「e‐MATCH」を開発し、その実証と評価を行うことにより地域に密着した安心・安全な救急医療の提供を可能にするなど、ICTを利活用した社会システムの発展に貢献した。

▽特定非営利活動法人和歌山地域医療情報ネットワーク協議会(理事長=入江真行)
地域医療連携システム「ゆめ病院」により地域に密着した安心・安全な医療を提供するなど、ICTを利活用した社会システムの発展に貢献した。
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